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吸血鬼になったエミヤ
008話 ドッジボール騒動
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合いをお願いします。私もまだまだ未熟者ですから…」
「そんなこと…刀子先生のほうが神鳴流としての戦歴は長いのですから私なんか…」
「いえいえ、ですが…」

問答が繰り返されようとしていたとき、隣の職員室からなにやら騒ぎが起きていて、ついでネギが職員室を出て行ったらしく二人はその騒ぎで一度クールダウンした。

「………」
「………」
「とにかくなにやら騒がしくなったのでそろそろ出ますね。次は体育ですし、…見学ですけど。それと相談に乗ってくれてありがとうございます」
「いいえ、いつでも乗ってください。先輩の頼みなら…「先輩は恥ずかしいからよしてね?」…はい。それでは相談の件、長にしかと伝えておきます」
「ありがとうございます」

笑顔を浮かべながらシホは葉加瀬特注、全自動車椅子のレバーを操作し動かして部屋から出て行った。
その際、刀子もシホの笑顔に見惚れたのは言うまでもない。
しばらくして部屋の中から、「あんな素晴らしいお方がどうして…ッ!!」という刀子の泣き嘆き悲しむ言葉が響いていたそうで瀬流彦や伊集院が慌てて慰めに行ったそうな。




教室に到着したシホは先ほどの騒ぎはなんだったのか聞くと、どうやらまた高等部の生徒と場所の取り合いになったというらしい。

「なんとまぁ…大人気ないね」
「そうだよねー!」
「ほんとむかつくよね! 少し歳が上だからっていい気に乗って!」
「「はうっ!?」」

シホとタマモは外見年齢と中身の年齢がかなり違うので耐性がないために胸を一緒に押さえていた。
エヴァはもう年齢とかという概念は一切気にしていないので気にしていないが。
そんな二人の様子に不思議がっていた一同だが屋上にあがった時にそれは違う感情に書き換えられた。
屋上のコートには高等部の制服を着た数名が占拠していたからだ。
…なぜかネギまでいて捕まっている。アスナに指摘されて弱弱しい声を上げているのはもはや定番だろう。

「なにあれ…?」
「さぁ、なんでしょうか…?」
「ああ、二人は知らなかったよね。あいつらが今さっきまで噂していた高等部の連中だよ」
「あー…噂の上から目線の馬鹿な年増女達ですか。噂で聞いていましたが授業妨害まで普通にするなんて度が知れていますね〜」
「うわぁ…アヤメさん、相変わらずの毒舌だね」
「ま、あんまり間違っていないのは確かだけど」

アスナたちが前方で言い争っている中、後方で普通に会話をしていたシホ達だがタマモの言葉が聞こえたのか突っかかってきた。

「ちょっと、そこのあなた。目上に対しての態度がなっていないんじゃなくて?」
「でしたらまず貴方達の行動を客観的に見つめなおす必要がありますね? なんですか、授業妨害甚だしい行為。先ほどアスナさんも言っていましたように先輩
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