007話 大浴場での出来事
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言ってあるからな」
「ならいいけど…」
「それより今はなにをしているんだ…?」
「今、シホ様はこの上級コースの50mを十週していまして、後二週でノルマをクリアです。このタマモ、シホ様が頑張っているお姿をただただ見届けることしかできず残念無念です〜…」
タマモが演技でもしているかのように「およよー…」と項垂れている。
けど『タマモが応援しているから私も頑張れるんだよ?』ということを伝えると「えへへー」と笑みを浮かべて喜んでいるのでよし。
「タマモの三文芝居はこの際放っておくとして…しかし、吸血鬼の体だというのにやけに治りが悪いな。いや、いい方なのか…?」
「聞かないでよ? 体が不自由な吸血鬼にあったことはないんだから」
「うむ、私もだ。そう考えると治りはいい方だと考えてもいいのだな」
「そうだろうね。最近はやっと支え無しで何歩か歩けるようになったから…まったく自転車の練習でも無しに」
そうこう話しているうちにいつの間にか残りノルマを達成していたわけで今日はリハビリ終了となった。
そこにエヴァが「ちょうどいい。お前等も大浴場に入っていったらどうだ? ここからなら近いしな」という提案に、少しとある理由で引いたけど、タマモも楽しそうにしていることだしせっかくだから提案を受けることにした。
大浴場の更衣室に着くとすでに2−Aの半分以上のメンバーが服を脱ぎだしていた。
それでシホもタマモに“ある場所”を隠してもらいながら服を脱いでいった。
シホにとってあまり見られたくない場所があるからだ。
「…ん? どうしたシホ?」
「あ…エヴァ。うん、ちょっと見られたくないところがあってね」
「なにやら背中を隠しているようだが、なにかあるのか?」
「これはたとえエヴァンジェリンでも見せることはできませんよ?」
「なにやら訳ありみたいだな…。わかった。今は見ないでおいてやろう」
「ありがとう…」
エヴァはなにかを察したのかすぐにいつも通りに接してくれたためにシホ達は心遣いに感謝した。
それですぐにシホはタオルを体に巻きタマモに所謂お姫様抱っこをされながら大浴場に入っていった。
そこでなにやら騒動が起こっていることに気づいたシホ達は何事かと尋ねると、綾瀬夕映が答えてくれた。
曰く、胸の大きい人がネギ先生をもらえる=部屋に連れて行けるとのこと。
「なにそれ…」
「まぁ、いつものお祭り騒ぎだと思えばいいです」
「納得したわ」
「それよりシホの裸は始めてみるが…ムムムッ! やはり私よりかなり大きいネ!」
「それに肌もきれいだね。全体的には円と同じくらいかな?」
「ちょ、美砂!?」
「そうだにぇー。これは身体測定が楽しみだね」
「桜子まで…ごめんね、シホさん」
「別にいいけど…」
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