007話 大浴場での出来事
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送って来いってものです」
「仕方がありません。魔法学校は最低限のマナーと魔法を教えることしかしませんから。そしてそこから修行して力をつけていくのが基本です。ですがネギ先生には繰り返すようですが物足りない内容だったのでしょう」
茶々丸の意見に全員は私も含めて頷く。
「魔力の暴走かぁ…。それじゃ魔法学校中退のナギは一体どんな事をしたらあんな強くなったのか疑問に思っちゃうかも…」
「奴は膨大な魔力を持っていたのにアンチョコ帳を使っていたからな。シホに会う前まで色々なところで強くなれるような魔道書を読み漁ったんだろう」
「まぁ確かに。私はナギと赤き翼で会う前は青山家で詠春と暮らしていたからなぁ…」
「なに? そうなのか?」
「うん。この世界に来たのが運良く詠春の実家の近くで記憶喪失ということを話すと、一時引き取ってくれたんだ。そこで詠春と一緒に神鳴流もある程度に習ったっけ…」
「むっ…神鳴流も使えるのか?」
「たいていの技、体術、符術、奥義は会得したと思うよ。結局二流止まりだけど」
「投影とその他の魔術にこっちの魔法、様々な武術、剣術、槍術、弓術、吸血鬼の力、いまだ私の理解の及ばない錬鉄魔法という独自の固有技法…そして神鳴流と。
やけに引き出しが多いな。それでよく使いどころが迷わないな?」
「よく言われたけど、結局私はどこまでも二流止まりだったから量は多いほうがいいし、なにより“使えるものはなんでも使え”が私の基本。
だから、どんなものだろうと私にとってはただの手段の一つでしかないから」
「なるほど…。では誇りとかはあまりないというところか?」
「そんな訳じゃないけど、そうでもしないと生き残れないという本能もあったから二流なりにいろいろと手を出していった感じかな」
「シホ様はとっても努力家ですから〜♪」
タマモがニコニコ顔でそう言うので恥ずかしさを紛らわすために本題に戻ることにした。
「とにかく。今現在のネギ先生は魔力総量に関しては全盛期のエヴァ並みにはあるけど、それを扱う術がまだなっていないから制御しきれず無意識に暴走して、それがネギ先生の場合クシャミとなって武装解除現象を起こしていると…そういうことでオッケー?」
「その通りだ。だからお前等も気をつけておけ」
「それはお互い様でしょうに…。私に関しては仮の姿が解けてしまう可能性があるからいっそう気をつけなければいけません」
「ですね。アヤメさん」
そんな会話が繰り広げられている中、学園ではまたネギが惚れ薬で一騒動を起こしているが、ここのメンバーにはいたって関係ない話なのであった。
◆◇―――――――――◇◆
…さらに翌日。
タカミチとの立会いでシホは図書室までやってきて、そこの扉のあまりの壊れ具合に頭を悩ませ
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