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吸血鬼になったエミヤ
006話 子供先生の赴任初日
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ってしまった道具とかは私がいつの間にか点検するようになっていたり…。もちろん報酬で食券を受け取っている。
驚いたのは秘密裏に龍宮から銃一式の点検をしてほしいという依頼だった。
それで龍宮曰く、普段なら高額で点検をしてもらっていたからエミヤには感謝していると報酬までもらっているからなんとも。
「どうして私にこれを?」と聞くと、どうやら魔法世界で私が武器防具種類かまわず捌いては点検前より調子が良くなったという噂を耳にしたとのことだ。
それでなぜか私を一番警戒していたらしいというガンドルフィーニ先生にも依頼された時は度肝を抜かされた。



―――閑話休題



「わかったわ、委員長。それで人員に関してなんだけど…」
「もう確保しておりますわ。料理班はシホさんも入れて超さん、古菲さん、五月さんのフルメンバーですわ」
「それは準備のいいことで…。それじゃ飾り付けのメンバーは私が選んでいい?」
「いいですわ。シホさんが選別するのですから不安はありません」
「では…、龍宮! 逃げようとしている春日を確保!」
「わかった」
「げっ!?」
「タマモと楓は鳴滝姉妹を確保!」
「はいです!」
「ニンニン♪」
「「わーッ!? シホ(さん)の意地悪ーッ!」」

即座に逃げようとしていた三名を瞬く間に確保した。普段トラップを仕掛ける手癖からの選別である。
そしてこの私から逃げようと思うのが間違いである。

「後は…そうだね。朝倉、お願いできる?」
「うぇ…わかったよぉ。エミヤンの頼みはあまり断れないからね」
「うん、これでよし。それじゃ委員長、この人員でやるけど構わないかな?」
「構いませんわ。それでは残りは買出しやその他の作業に当たらせます」

笑顔の委員長は颯爽と残りの人員にテキパキと指示を出していた。
委員長だけあってやっぱりカリスマ性あるなぁー…。
まぁとにかく、

「それじゃみんな、お願いね」

笑顔でそう言う。
なぜかタマモに「こういう時はシホ様の笑顔が一番効きますから。あ、別に他意はないですので〜♪」という事だけど…。
やっぱりみんな顔が少し赤いなぁ…。
いつもより動きが早いし。


―――…シホは知らない。
普段のキリッとしている表情が、笑顔になるその瞬間をいざ見ようと2−Aに限らず見ようと奮闘している組織という名の集団が存在している事を。
朝倉は赤くなりながらも写真を撮っているところはさすがであるとしかいえない。
この写真が裏購買でかなりの取引をされていることに。
特に買う生徒はミドルネームが『D』とついている人物だったりするが、ここではまったく関係ない話なので割愛する。




◆◇―――――――――◇◆




かくして歓迎会は行われた。
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