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吸血鬼になったエミヤ
006話 子供先生の赴任初日
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「へぶっ!? あぼっあああああああああっ…ぎゃふんっ!!」
「うわぁっ…」

頭から水入りバケツ、吸盤使用の矢が数本、最後には盛大に転がり教台にぶつかりやっと停止する。
そこで一度笑いが起こるが、子供とわかるとすぐさま態度を変えてほとんどの者は子供先生に駆け寄っていく。
それを静かに見つめながら、

(シホ様〜…本当にあれがナギの息子さんなのでしょうか?)
(現実を見なきゃ駄目よ、タマモ)
(正直言ってダメダメですねー…)
(ま、最初はそんなものでしょう。あ、アスナが掴みかかった)

「あんたさっき黒板消しになんかしなかった!?」

(うわちゃぁー…あの子、そっこうで魔法がばれそうになってますけど…)
(うん…。というかアスナ、目がいいなぁ)

それからというもの、委員長が仲裁に入ったのはいいのだけど、二人の仲の悪さはもう十分知っているので委員長がショタコンだったやらアスナがオヤジ趣味やら二人の個人的言い争いに発展していてもう授業どころではない。
しずな先生が止めなければ授業が終わるまで続いていただろう。
ついでやっと授業かと思いきやアスナによる消しゴム飛ばしによる妨害行為…おそらくまた浮くか弾かれるか、とかそんなことを思っているのだろう?
それでネギ先生に告げ口をしている委員長に消しゴムが当てられまた騒動でてんやわんやのままで授業は終了…。もう呆れてものが言えない。



―――学園長にタカミチ…あなた達の考えはすぐに瓦解しそうですけどいいのかな?



そんなことを考えていると委員長から話しかけられた。

「えっ…歓迎会を開きたいの?」
「ええ。せっかく遠路はるばるウェールズから来てくださったネギ先生を歓迎もしないのではクラスの面子に関わりますわ」
「別にいいけど…どうして私に頼むの?」
「シホさんが一番得意そうという理由では駄目でしょうか? 以前に私の家に来てくださったときも色々と指導してくださいましたしシホさんなら適任かと思いまして。
それに私の会社のグループの医療施設をよく使っているそうで、よく点検もしてくれるそうですし、料理の腕も私の家のシェフ達が逆に教えられていた光景にはびっくりいたしました。
それで指導力も十分あると思うのです」
「えっと…」

委員長の長い喋りが終わり少し考え込む。
実は以前に雪広邸の招待に預かった私達はその大きさに驚かされた。
それで当然歓迎されたのだけどつい…そう、つい解析眼が働いてしまって今は使えなくなったという古道具一式を点検・さらには復活させてしまった事があった。
その中に委員長の大事にしていたものも多数含まれていて大層感謝されたのは記憶に新しい。
他にも超さんや葉加瀬さんの腕には及ばないけど寮では皆の壊れたやら動かなくな
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