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吸血鬼になったエミヤ
006話 子供先生の赴任初日
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みだからな。それに時間と歳を取るという概念に縛られない私達は何日でも修行できるからな。
…それに、私個人として世界に名を知らしめたお前の実力も興味はあるしな」
「ハハハ…そんなに期待しないでね」
「むぅ…しかしやはりお前には吸血鬼としての威厳があまりないな。今後プランにそれも追加するか…?」

エヴァはぶつぶつ言いながら「またな」といって席に戻っていく。
でも威厳って言っても、ねぇ…?
そんな考えで席に戻ってくるとタマモも話を終えたようで一緒に席につく。

「シホ様、今日からナギの息子さんが来るそうですが、どう思いますか?」
「不安…その一言で片付くと思うけどね。学校を卒業したとはいってもまだ十歳だし…世間知らずにも程があるでしょうに」
「そうですねー。それでもし性格もナギ似だったらもう最悪ですね」
「エヴァと同じこと言うんだね。ま、確かにそうだけど…」

他には聞こえないように会話をしているとアスナと木乃香がクラスで最後に教室に入ってきた。
なにやらアスナは機嫌がすこぶる悪そうだけどなにかあったのか?
少し目を細めてみれば誰のかわからない魔力の残滓が付着しているようだけど…。

「おはようアスナに木乃香」
「あー…シホ、おはよう」
「シホ、おはようや」
「…どうしたの? なにやら気持ちダウン気味だけど…」
「気にしないで。ちょっと色々あっただけだから。そう、色々とね…」

哀愁が漂った顔をするアスナに苦笑いの木乃香。
そういえば息子さんの迎えには二人が向かうとかタカミチが言っていたけど、さっそくなにかやらかしたのだろうか…?
聞くと新任の子ども教師にいきなり失恋の相が出ていると屈辱的な事を告げられ、あまつさえいきなり謎の現象で服がいきなり吹き飛ばされ下着姿を露出するという惨事に会い、しかもちょうどそこにタカミチがいた為に恥ずかしい姿を見られ、おまけに『まだ住むところが決まっていないだろう』という学園長の采配で当分の間は同室で住ませてやりなさいと…。

『………』

それで私とタマモは沈黙する。

「………それは、なんというか、もう…ドンマイ?」
「うぅ…変な慰めは入らないのよー。もう最悪な事実は取り消せないんだから」

まことに酷い結果がオンパレードだ。
さすがに同情せざるをえない。
これで子供先生に対しての私の前印象は少し下がったのは確かだ。

それからしずな先生とともに子供先生…ネギ・スプリングフィールドは教室に入ってくるのだがさっそく黒板消しトラップに嵌ろうとした中で、

(えぇー…? とっさの事態とはいえ浮かしてしまうのはさすがにまずいでしょうに…)

子供先生もそれにすぐに気づき、わざとらしく頭から黒板消しを受けて咳き込みながらも足を進めるがそこに更なるトラップ
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