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吸血鬼になったエミヤ
006話 子供先生の赴任初日
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さないことにするけどいいかな?」
「うん、それで構わないよ。ネギ君にも修行の一環として全面での助けはあまり好ましくないからね。でも魔法関係じゃないところでは…」
「わかっているわ。彼が迷っている際は相談でも乗ってあげるわよ」
「ありがとう姉さん。今はそれだけで十分だよ」
「あ、それと私が“赤き翼”のメンバーだったって事もそれはかとなく隠しておいてね?
聞かれると色々と、ね…例の発作が常に発症していたらさすがにきついから」
「あいわかった。それではシホ殿、アヤメ殿。ネギ君のサポートは任せたぞい」
「「はい」」




◆◇―――――――――◇◆




そんな話が交わされて数日、クラスではすでに今日その新任教師である先生の話題で盛り上がっていた。
かくいう私は五月さんと超さんとで、もう定番となっている中華まんの試食会を互いにやりあっていた。
タマモも真名と少ない会話をしながら楽しんでいる。
実はこのクラスで一番タマモと真名は仲がいいのではないだろうか?
ま、仲良きことは良きかな、ということで、

「むむっ…エミヤン、また腕を上げたネ。五月や私よりうまいのではないかナ?」
「それはさすがに誇張しすぎだよ、超さん」
「でも腕を上げてきたネ。以前に和洋中で料理勝負をした時に中では勝てたが和と洋では敵わないと悟ったネ」

まぁ和食は記憶を失っていた時からすでに三種の中でなぜか一番作れたし…。
それに長年海外を歩き回って中はともかく洋は味にうるさい奴等がいたので嫌でも成長したものだ。いや、何回ケチをつけられては(特にナギとラカンを)フルボッコにしたことか。

「ねぇシホー! 僕にもちょうだい!」
「はいはい、一個百円ね。史伽にもよかったら渡しておいて」
「うん! それじゃ新任の先生歓迎のトラップ仕掛けてくるからー」
「あまりやり過ぎないようにね」

風香は少し苦笑いをしながら立ち去っていった。
と、そこで後ろから声がかかり、

「おいシホ」
「…ん? なに、エヴァ?」
「今日やってくる新任だが…」
「ナギの息子でしょ? 天才少年って聞くけど性格はどんな子かな?」
「さぁな。ま、ナギ似ではないことは祈りたいことだな」
「確かに…」
「まぁそれはともかくとして足の具合はどうだ? そろそろ車椅子がなくてもいい頃合だと思うが」
「うん。やっぱり結構リハビリが必要そうだけど、二月の終わりから三月の初め頃には復活の目処は立っているよ。
この体じゃなきゃ一生車椅子生活を余儀なくされていたと思うとゾッとするね」
「そうか。では治ったらすぐに別荘で戦いの方のリハビリもするから来ることだ。専用の部屋もすでに手配しているからな」
「ん…ありがとう、エヴァ」
「いい、いい。前にも言ったが同族のよし
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