006話 子供先生の赴任初日
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を浮かべているタカミチ達に首を傾げて怪訝な視線を向ける。
それに気づいたのか高畑は必死に表情を引き締めて、
「最初、過激派代表とも言っていい人物だったガンドルフィーニ先生という人がね…あ、知っているよね?」
「うん。いつも硬い表情をしている人でしょ?」
「そうじゃ。まぁあれは素なのだから勘弁してくれい。
で、そのガンドルフィーニ先生がの、過激派集団をここ最近で完全に鎮圧したという話があったんじゃ」
「はぁ…?」
「ふーん…いい所があるではないですか〜?」
「うん。最初はやはり半信半疑だったらしいけど、彼も実はシホ姉さんの話に憧れている一人だったんだよ。それで姉さんの話がされた時にすごいショックを受けていたみたいでね。
とある居酒屋で一緒に飲んだ時に色々あってね」
高畑はそこで遠い目をしていたので内容は聞かないことにしたシホ達だった。
「まぁ、とにかく姉さんの普段の生活からも見て、一概に人外の吸血鬼だからと迫害してはいけないという声があって今ではほぼ沈静化しているのが現状だ。
それに担任から外れるといっても広域指導員という立場もあるから安心していいよ。なにかあればすぐに頼ってくれ」
「わかったわ、タカミチ」
「それで話は戻るが表向き、ネギ君は去年に魔法学校を首席で卒業して修行する名目が『日本で先生をやること』だったんじゃ。
だからここで引き受けることになったわけじゃ。ここなら学園結界もあって安心じゃからな」
「安心………やっぱり裏の事情があるっていうわけね。まぁそりゃ当然といえば当然ね。
そのネギって子はあのナギ…“サウザンドマスター”の息子なんだから。
ナギ自身恨みを買うようなことを結構していたから…それに一度タカミチから聞いた村の災害の話。
…それはナギが原因なのか分からないけど、もしそうだったならナギの英雄という形の負の遺産をそのネギって子は意図せず継承され背負ってしまっている。
狙われる可能性は十分にあるから、ここを彼の守り場と成長するための“揺りかご”として決定したってことでいい?」
「さすが姉さんだ。少しの話でそこまで言い当てるなんて」
「伊達にナギ達とパーティーを組んでいたわけじゃないわ。ね、タマモ?」
「はいです」
「でも…」
「ん?」
そこでシホが難しい顔になり、
「たった数えて十歳の少年にあのバラエティー豊富で濃いメンバーが揃っているクラスをまとめられると思う…?」
『………』
シホの一言によって部屋に沈黙がおりた。
だがすぐに復帰した学園長がのんきな声で『まぁ大丈夫じゃろう』と不安の有り余るコメントをしてため息をついたのは言うまでもない。
「まぁもう決まってしまっている事は仕方がないから諦めるとして私とタマモは有事の際がない限りこちらからは正体を明か
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