006話 子供先生の赴任初日
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乙女、近衛、運動部四人組、チア部三人組など…)には可愛いと抱き着かれることもしばしば。
嫉妬や僻みを起こすものもいないから(長谷川千雨は嫉妬というよりは、どちらかというとどう上回ろうかと頭を回転させていることくらいか?)かなり友好関係は広がっている。
裏のほうでも、シホの本当の姿を知っている魔法生徒や教師などもつい気を許してしまうほどである。
バックには学園長、タカミチ、そしてエヴァすらも味方についている。
それに赤き翼時代の功績からも怪しいことを企んでいると思うものは少ない。逆に龍宮と同じく畏敬の念を抱いている者すら多いくらいだ。
そしてむしろ件の実験体の事で保護に賛成する方の意見が多くあげられ今現在、過激派はもうほぼいないに等しいくらいである。
………結果、普段の行いの成果もありシホとタマモの学園生活はとても充実している。
◆◇―――――――――◇◆
そんな最中である日の事、シホとタマモの二人は学園長室に呼ばれていた。
中には学園長とタカミチがすでにいた。
そして部屋には人払いの結界が張られていることから重要なことだと二人は踏んだ。
「どうしましたかタヌキな学園長〜?」
「コラッ、タマモ。…すみません。それでなにか重要な事件でもありましたか?」
「ほっほっほっ…アヤメ殿は元気でよいのう。主は狐じゃろうに…」
「なにを〜?」
そこでもはや恒例となった狸と狐の化かし合いが開始されていることを他所に、シホはタカミチの近くまで車椅子を動かして袖を掴み、
「タカミチ、なにがあったの?」
「ん…そうだね、姉さん。前にナギには息子が一人いるっていう話をしただろう?」
「うん。ネギっていう今年で十歳の男の子でしょ? かなりの天才だって聞く…」
「そうだよ。それで驚かないで聞いてほしいんだけどいいかな…?」
「いいけど…まずは二人を黙らそう」
「それは同意見だね」
化かし合っている二人を力ずくで黙らし話を進める。
そして学園長の一言を聞いて、二人は思わず呆然としてしまった。
それから少しして再起動を果たし、
「…ちょっと、もう一度聞いていい? 誰が、どこで、いったいなにをするって?」
「私も耳はいい方なのですが聞き間違いだったならいいのでしょうが…」
これはもう一途の望みとばかりに二人に問うが返答は同じ、
「そのネギ君がここ麻帆良学園に僕の代わりに君たち2−Aの教師件教育実習生としてやってくるんだよ」
開いた口が塞がらないというのはまさにこの事をいうのだろう。
「それで? それだと私達の監視体制が無くなることになるけどいいの? 過激派が黙っていないと思うんだけど…」
「うん、まぁー、ね…」
「「…?」」
二人が曖昧な表情
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