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吸血鬼になったエミヤ
005話 2−Aへの編入
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そんなことがあったりして、三学期初めということですぐに学校は終わり、もう重い荷物などはすでに寮室に運び込まれているので残りの軽い荷物を取りにエヴァの家に向かおうとしたところ、

「あ、シホさんにアヤメさーん!」
「…ん? なに、神楽坂さん?」
「アスナでいいわよ。これから一緒に過ごしていくんだから他人行儀はあまりなしにしてほしいのよ」
「ん。わかったよ、アスナ。それでなにか用があった?」
「うん。ちょっと放課後になんだけどまた一度教室に来てもらって構わないかな?」
「?…いいけど、なにかあるの…?」
「それは来てからのお楽しみよ。それじゃ待っているから」

そういい残しアスナはすごいスピードで道を駆けていった。

「なんだったのでしょうか…?」
「さぁ…? まぁとりあえず最初はエヴァと合流しようか」
「はいです♪」
「(…そういえば、アスナ?…どこかで会った事があるような気が………うーん、気のせいか)」

考え付かなかったので今は保留にしておいた。
それでエヴァと合流して今日はどうだった? と聞かれたので、

「いいクラスではないですか? 差別とかそんなものもないようですし…ただ、なんというか特殊な生徒が多い気がしたんですが…」
「まぁ、あのクラスは半分とは行かないが関係者は多数いるし、魔法には関わっていないがそれに順ずる奴もいる。それに近衛詠春の娘もいることだしな」
「あー…そういえば確かに。近衛木乃香って言ったっけ? かなりの魔力を持っていたけどあの子は魔法に関しては…」
「詠春やじじぃの決め付けで教えてもらっていないらしいな」
「そっか。しかしあの堅物で初心だった詠春が結婚して子供まで産んでいたなんて驚きだね」
「そーですねぇ。一度あったら冷やかしてあげましょうか」
「お前らと一緒にいると昔の奴らの事が多く知れてなかなかに愉快だな。ほら、なにか奴らの恥ずかしい話とか持っていないか?」
「そうだね。最初の頃ラカンは敵だったけど、その時のやりとりがなんとも…食事を台無しにされたのはムカついたけど。
まぁ後はナギとラカンがいつも喧嘩という名の殺し合い(?)をしたり、アルがそれをさらに煽って被害を拡大させ、ガトウや詠春まで巻き込んで一夜にして一大戦争を起こしかけたりして、ゼストは他人の振りをしだしたりしていてねぇ…タカミチも当時はまだ少年だったんで介入できるわけもなし。私は一身に被害を受けるばかりで…フフフッ」
「お、おい…シホ?」
「あんまりにも嫌気というか我慢、鬱憤が溜まっていたんだろうなぁ…私が正気に戻った時には全員が大小程度あれ土下座をしていたのは懐かしくもあり、いい思い出だったよ?」
「あの統率の無さが売りの奴らが、か…? 想像できんな…。特にアルが…。いったいなにをしたんだ…?」
「さ
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