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アイテム収集家の異世界冒険話
05話 主人公たち
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けではない。疑問に答えあぐねていると、代わりに口を開いたのは志陽の方だった。

「ふっ。分かるか。そういう君も、普通の人間とは違うようだが」
「私は、自分の事あまり知らないんだけどね」

 志陽とエアリス、二人は初対面でありながら何かを理解し合って、お互いに顔を見合わせて意味深に笑い合う。

 部屋の中の皆が、そんな二人のやり取りを不思議そうに見ていた。興味ない、と言い放ったクラウドですらも少し興味を持って二人のやり取りを見ている。

「さて、新しい仲間が加わったから改めて状況を整理するぞ」

 自己紹介も終わって、バレットが中心となり今後の話し合いが始まった。

「俺達の旅の目的はセフィロスの居場所を突き止めて、彼を止めること。そして星を救うことだ」
「え? セフィロスって英雄セフィロスのこと?」
「そうだ」

 さっそく旅の目的がバレットの口から告げられる。しかし、ユフィが質問する。セフィロスとは伝説とまでなって知られている、あのセフィロスなのかと。それを肯定するバレット。

「ちょ、チョット待って! セフィロスを探し出すって言っても、もう死人じゃない。居場所を突き止める、ってどういう事?」

 公式発表では、英雄セフィロスは数年前に死亡している。ユフィの知っている情報も、そうだったので死人を追いかけているという彼らの言葉をよく理解できなかった。

「俺達もセフィロスという人間は死んだものと思っていた。しかし先日、神羅カンパニーのプレジデントが彼の手によって殺された。殺害された現場を俺たちも見たんだ」

 ミッドガルにある神羅カンパニーの本社で起こった殺人事件。社員達を殺しまわり、最上階の社長室には刀で刺し貫かれて絶命しているプレジデント神羅の姿があった。そして、死体に刺さったままの凶器はセフィロスの愛刀である正宗だった、という事。

「それで、星を救うという目的、というのは?」
「死んだと思われていたセフィロスが生きていた。彼は、”約束の地”を目指しているらしい。そこで何をしようとしているのか分からない。ただ、彼を行かせてしまったらとんでもない事が起こる。それこそ星が終わってしまうような何かが」

 話を進めて尋ねた志陽に、答えるバレット。

「なるほど、な。英雄セフィロスを追って、約束の地を目指す旅か」
「ショウ。なんだか、とんでもない事に巻きこれているような気がするよ」

 ユフィでも知っていた英雄セフィロスの名前。伝説にまでなっている人物と戦いになるかもしれないのだから、少しでも戦力を求めて志陽とユフィの二人を頼った。

「さぁ、話は聞いたな? 聞いてしまったら、もう仕事を放棄することは出来ないぜ。なんせ星が終わってしまうかもしれない危機なんだから!」

 バレットが志
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