ばんさん
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とドレスアーマーみたいだ。
「あはは…実はクローゼットの中身をロキに全部女物にされてしまいまして。
性能だけはいいので着てます」
「あらあら。じゃぁ今度ウチの制服着てみませんか?」
「冒険者に飽きたらその時は」
「うふふ、予約いただいちゃいました」
クスクス笑うシルさんの表情は純朴で、それでいて色香のある表情だった。
「ご注文はどうしますか?」
「リリ、何か食べたい物はある?」
「えーと…特には…」
まぁ、高いもんね。
「シルさん。クヴァースを二つ。700のステーキとスパゲッティを一つ。取り皿を二つずつお願いします」
「はい。承りました」
シルさんがニコニコしながら厨房に注文を伝えに行った。
「ベル様」
「なに?」
リリが凄く面倒臭そうな表情をしていた。
「ベル様ってやっぱり、ロキファミリアだったんですね」
「そうだよ」
「ロキファミリアがオラリオ外部にスカウトに行ったなんて話は聞きませんが」
「そこら辺はさ、ほら。ね?」
「はぁ…話す気は無しですか」
「ごめんねー。団長達に口止めされてるんだ」
「団長…ブレイバーですか」
「うん」
「そうですか。なら深くは聞きません」
だから私にも踏み込むな。って言いたいのかな?
暫くして、料理が運ばれてきた。
「あのー。パエリアなんて頼んでないですけど…」
「ミアお母さんからサービスですよ。お代は結構だそうです。『たらふく食ってさっさとでかくなんな』だそうですよ」
ミアさんを見ると、親指を上げ白い歯を見せてニカッと笑った。
「カッコいいなぁ…ミアさん。僕もいつかあんな笑顔が出切るようになりたいなぁ…」
「ベルさんは強い女性が好きなんですか?」
「え?」
「声にでてましたよ」
えぇ…恥ずかしいなぁ…。
「カッコいい人が好き…ってわけじゃないですけど、すくなくとも女の人を守れるほど強くないといけないんです。
僕のおじいちゃんが、言ってたんです。『どんなに強い女でも守れるくらい強くなれ。女に守られる男は漢じゃない』って」
だから僕は強くなりたい。
アイズさんを守れるくらい…。
「ふふ…ベルさんも男の子なんですね」
「子供っぽいですか?」
「いいえ。素敵だと思いますよ」
不意にシルさんが僕の耳元に口を寄せた。
「覚めた人なんておもしろくないですから」
「ひぅっ!?」
しっとりと囁かれた言葉にドキッとする。
「それではごゆっくりー」
とシルさんが離れていく。
「からかわれた…」
テーブルに突っ伏す。
「大丈夫ですかベル様?」
「あん
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