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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第79話
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られる為に当然の事をしたまでです。」

「フッ、そうか。――――さてと、いつも通り”相方”ももう少しすれば来ると思うが、先に利用させてもらうか。」
そしてヴァイス達はノイエ=プランの中へと入って行った。
(な、な、何をしているんだ、ヴァイスハイト陛下(あの人)は…………!?)

(お、お父様…………)

(ア、アハハ…………ヴァイスハイト陛下らしいといえば、らしいのですが…………)
その様子を見ていたリィンは口をパクパクさせた後疲れた表情で頭を抱え、メサイアは冷や汗をかいて表情を引き攣らせ、セレーネは苦笑していた。
(今の二人は六銃士の一人にして、クロスベル皇帝の一人の”黄金の戦王”とあの前カイエン公の娘の一人のユーディット皇妃よね?わざわざ他国の領土の高級クラブに来るとか何を考えているのよと言いたいわ…………)

(ハッハッハッ、噂に違わぬ皇帝陛下ですね。しかもわざわざユーディット皇妃陛下まで連れて利用するとは、さすがは”好色皇”といった所ですか。)

(………恐らく先程の話にあった”もう片方の貸切のお客様”とはヴァイスハイト陛下達の事でしょうね…………ただ、少々気になる事を仰っていましたが…………)
サラが呆れた表情を浮かべ、アンゼリカが呑気に笑っている中クレア少佐は困った表情で推測を口にした後表情を引き締めた。
(確か”いつも通り相方ももう少しすれば来る”と仰っていましたわよね?)

(ああ…………もしかしたら、高級クラブ(ノイエ=プラン)を隠れ蓑にした何らかの密会かもしれないな。…………とはいっても、今の俺達が欲しい情報とは無関係だろうけど。)

(そうね。彼らが言っていた”相方”が誰なのか確認したいけど、今はそんな事をしている余裕はないからカジノの方に行きましょう。)
そしてリィン達はその場から離れてカジノへと向かった――――

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