第79話
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た。
「アンタは遊び慣れすぎでしょ!?」
「既にトワ先輩の心配は当たっていたという事ですわね…………」
「ま、まあ…………先にクラブにしましょうか。…………折角ですしクレアさんも付き合ってもらえませんか?
「ふふ、喜んで。遊び慣れていないのでサラさんやアンゼリカさんに指南して頂けると。」
「フッ、光栄ですレディ♪シャンパンタワーを奮発しますよ。」
「ちょ、この娘と一緒にしないでくれるっ!?」
こうしてリィン達はクレア少佐を同行者に加え―――夜8時を回った夜のラクウェルに再び繰り出すのだった。
その後再び情報収集を開始したリィン達は”ノイエ=プラン”に近づいた。
〜ラクウェル〜
「高級クラブ”ノイエ=プラン”か…………」
「うーん、さすが高級店らしい店構えだね。はあ、さぞかし良い酒と魅力的なホステスの皆さんを揃えていることだろう…………」
「はいはい、目を輝かせてんじゃないっての。」
「…………さすがに仕事でもこんな場所は使ったことがありませんね。うまく従業員の人などに話を聞ければいいんですが…………」
「従業員の方に話を聞くとなるとお店を利用する必要があると思いますけど…………わたくし達の今の持ち合わせで足りるでしょうか…………?」
「っと、ちょうど誰か出てきたみたいね。
ノイエ=プランの近くでリィン達が話し合っているとノイエ=プランの扉が開いた。
「ウイーッ…………やはりグランシャリネの30年物は効くわい。」
(あれは…………!)
(バラッド侯…………こんな所に来ていたのか。)
扉から出てきた人物達―――私兵に守られながら酔った様子で出てきたバラッド侯爵を見つけたリィンは驚き、アンゼリカは真剣な表情で呟いた。
「――――本日は貸切でのご利用、誠にありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。」
「ウ〜イ…………実に良い夜だったぞ支配人。明日からの面倒事を片付けたらまた利用するからそのつもりでな。おおそうだ、その暁には”カイエン公御用達”の看板を掲げる事を許そうぞ!」
「勿体なきお言葉…………新海都への帰路もどうぞお気を付けくださいませ。」
「ワッハッハ、善きかな善きかな!」
バラッド侯爵は支配人達に見送られて高級車に乗って去って行った。
(アレが”次期エレボニアカイエン公”…………なんというか、噂どおりの御仁ねぇ。)
(明日から領邦会議なのにこんな場所に顔を出してたのか…………)
(それだけ次期エレボニアカイエン公への就任に自信があるという余裕の表れなのでしょうか…………?)
(あれでも中々のやり手と聞きます。西部のRF社のプラントに出資して莫大な利益を上げているそうですから。)
(
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