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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第79話
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体不明の紫の猟兵団ですね。」

「ちなみに”西風”はともかく…………猟兵というからにはニーズヘッグも、紫の猟兵達もどこかに雇われているという事かな?」

「ええ、ニーズヘッグについてはそれで間違いないでしょう。ですが紫の猟兵達は…………」

「…………どちらかというと何か執念めいたものを感じました。」

「誰かに雇われているというより、自分達の意地を見せるような…………」

「そうですわね…………一体何のために、そして誰に対して意地を見せるような事をしようとしているのでしょうね…………」

「……………………―――”西風”と”赤い星座”はサザ―ラントでは対立していた。紫とニーズヘッグが対立しているならそれぞれが手を結んでいる可能性は?」
リィン達が話し合っている中複雑そうな表情で黙り込んでいたサラは気を取り直して自身の推測をリィン達に問いかけた。


「敵の敵は味方、ですか。」

「ええ………それならば西風や赤い星座が現時点で動いていない説明も付きそうです。」

「どちらも”前座”の決着がつくのを待っている可能性ですか。」

「ええ………――そう考えるのが自然でしょうね。」

「…………やはりもう少しだけ探りを入れてみようと思います。」

「先程の”彼”からの情報もありますものね。」
リィンの提案を聞いたセレーネはミゲルから聞いた情報を思い返した。


「チッ…………まさか名高き”氷の乙女(アイスメイデン)”までグルとはなぁ。もう逃げも隠れもしねぇや。煮るなり焼くなり好きにしろってんだ!」

「あんた…………」

「ふぅん、別にギルドでアンタの身柄を預かってもいいのよ?他の拠点で取り調べさせてもらうけど。」

「新海上要塞のウォレス准将に引き渡してもよさそうだね。領邦会議周辺の不審な動きの重要参考人という名目で。もしくはリィン君達――――メンフィル帝国の重要人物達の情報を売った件でリィン君やセレーネ君を通してメンフィル帝国に身柄を引き渡して、情報を搾り取ってもらうという手もあるね。」

「あ、あの…………アンゼリカさん。わたくしが言うのもなんですが、メンフィル帝国―――リウイ陛下達にミゲルさんを引き渡せば、ミゲルさんはとんでもない事になると思うのですが…………アンゼリカさん達もご存じのようにメンフィル帝国は情報を引き出す為なら”拷問”も行っていますし…………」

「あくまで非番ですが、この後、TMPで身柄を預かってもいいですね。その場合、フォートガード分室か帝都本部での取り調べとなりますが。」
セレーネを除いた女性陣のミゲルに対する容赦の無さにリィンは冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「わーった、知ってることを一通り話せばいいんだろ!?どうせそこまでヤバイ話は仕入れちゃいな
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