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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第79話
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「ミラーデバイスという事はまさか――――」

「…………なるほど。アンタも来ていたわけだ。」
そこにリィン達がかけつけて状況を見て戸惑っている中ミラーデバイスを見て誰の仕業かを悟ったセレーネは驚き、サラは苦笑していた。
「ええ、つい先程非番で来たばかりですが………」

「クレア少佐…………!」

「ヒュウ、しかも私服とは♪」

「フフ、その私服姿を見るのは内戦以来ですわね。」
クレア少佐の登場にリィンは驚き、クレア少佐の私服姿を見たアンゼリカが興奮している中セレーネは微笑んでいた。
「こんばんわ、リィンさん、セレーネさん。サラさんにアンゼリカさんもご無沙汰しています。思わず足止めしてしまいましたがさすがにやりすぎたでしょうか…………?」
リィン達に挨拶をしたクレア少佐は気絶しているミゲルに視線を向けてリィン達に確認し、それを見たリィン達は冷や汗をかいた。

その後、リィン達とクレア少佐は駅前広場にあるパブに移動して夕食がてら情報交換する事にした。


〜パブ・食堂”デッケン”〜

「――――そうですか。TMPの任務は無く個人で。」

「…………ええ。明日にはまた、帝都方面に戻らなくてはならなくなりまして。息抜きに、小劇場やクラブなどに遊びに来たといった所でしょうか。」

「ク、クレア少佐が息抜きに小劇場やクラブ、ですか………申し訳ないですけど、ちょっと想像し辛いですわ…………」

「フン、アンタがそんな可愛らしい息抜きなんてする筈ないでしょうが。どうせTMPとは関係ないところで猟兵の動向を探りに来たんでしょう?せめて第Uやミリアムに伝えるために。」
クレア少佐がラクウェルに来た理由にセレーネが冷や汗をかいている中サラはジト目でクレア少佐に指摘した後静かな表情を浮かべて自身の推測を口にした。
「……………………」

「少佐…………」

「フッ、美人の憂い顔というのもそれはそれで絵にはなるが…………貴女については安らいだ顔や笑顔の方が似合うと思うけどね。」
サラの推測に何も答えないクレア少佐をリィンは複雑そうな表情で見つめ、アンゼリカはクレア少佐にウインクをした。
「って、さらっと口説いてんじゃないわよ。」

「アハハ…………相変わらずどこでもブレませんわね、アンゼリカさんは。」

「…………政府の意向があるのも理解できているつもりです。ですが、第Uを配している以上、政府もフォートガード州の災厄やその災厄に付随して発生する可能性があるラマール州―――クロスベル帝国との国際問題を望んでいるわけでもないでしょう。”息抜き”のついでで構いません。せめて協力し合えませんか…………?」

「リィンさん……………………そうですね。確かに意地を張っている場合ではないかもしれません。明日からは領
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