第二節、その心は
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だね。士郎くんは、初期レベのパーティーを率いてここまでのステージをクリアしてきたようなものなんだ。うん、つまりそろそろ火力が足りなくなって来たんじゃないかなって……』
「……仕方ないだろう、時間がなかったんだ。霊基再臨のための時間が取れなかったんだ」
『うん、ぶっちゃけ初期レベ縛りでそこまでいった士郎くんは異常だと言いたい。オカシイのは騎士王サマ方の火力とクー・フーリンもだけど。――でも、それもここまでみたいだ。どうするんだい、士郎くん』
どうするもこうするもあるか、と吐き捨てる。
悠然とこちらに近づいてくる、褐色の肌の女。白いローブ、短い白髪、肌に走る白い線。
無機的な、破滅的な虚無の眼差しで、狂気の欠片もなく狂った狂気の塊。
観測される霊基の規模はこちらのサーヴァント全員を束ねたものよりも強大だった。
圧倒的なまでの威圧感。魔力の波動。三つの原色を連ねた鞭のような剣。
疑いの余地なく大英雄の風格だった。冬木の聖杯戦争に参戦していても、なんら遜色のない傑物である。
それを前に、俺は覚悟を決めて、黒弓を取って投影宝具を装填した。
「――斯くなる上は、正面から打ち破るのみ!」
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