第一節、その体は
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の国には未来に甦る王がいるとされる。それを利用……いや、しかし……待て、星の開拓者を狂化し、装置として運用出来れば……。……無理だな。英霊を軽視出来るほど私は大層な存在ではない」
男の視線の先には聖杯によって写し出された、赤黒い肌の巨漢。頭からネメアの獅子の毛皮を被った、異様な風体の復讐者。
更に転じ、進行するカルデアの面々を見て、男は露骨に舌打ちした。無能な味方の失敗のために、こうも頭を悩ませる羽目になるのは腹立たしいことだった。
――計画をどうするかは、もう少し煮詰めて考える必要がある。いきなりの変更は無理があった。
時間がいる。思考するための時間が。それを作るためにも、カルデアの妨害に力を傾けた方が、現段階では建設的かも知れない。
「第二特異点の担当権を、一時とはいえ担ったが故の力業を押し込むか……」
第二特異点に対して出来ることはない。だが、こちらが召喚したサーヴァントを、一騎新たに送り込む余地ぐらいはあった。
どうするか。男は頭を悩ませ、決断した。
「……理性ある戦いに狂戦士は不要。しかし場を引っ掻き回すのには有用だ。
――レフの置き土産、精々利用させてもらうとしよう」
男は一切の理性を残さぬ極大の狂化を施した、フンヌの戦闘王、神の鞭の第二特異点への投入を決定したのだった。
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