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カルディア侯爵の挑戦状
コーテリアの責任

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(どう言うことなんだ。)
ぼそっと1人つぶやきながら家で1人椅子に座ってカップに入っている紅茶をすする。…つまりは俺が喋った相手と次会った相手は違うということ…?3人の心?……推測になってくるが、三重人格と違う所と言ったら心が繋がっているのか?それにしても魔法を解いてもらった時に聞くべきだったな。しばらく呆けていて聞く暇がなかった。しかし見たのははっきり覚えている。黒縁の細い眼鏡に紺色の瞳と毛先、それらは俺の記憶にある色か少し濃いい気がした。
(あれ?いつからだ?)
城へ招待されて案内されたときはもうあんな感じの色だった。そうまるで今の王女とは違う少しくらい紺色くらいだろう。最初に会った時は…だめだ。思い出せない。
そう思った時だった。一通の手紙が手元に届いた。風の魔法だろう。
(明日、新女王の誕生祭を祝います。〜〜)
短い文章に開催時間が書かれている。しかし、今まで体調不良でずっと誕生祭をやって来なかったのでこれは何かが起こりそうな気がする。
〜*〜
いよいよだ。魔法で国全土に手紙が配られみんなはもう祭りを開いて騒いでいた。
自分の手からは氷しか出せない。そんな思いを胸にルーティアとルーシェには心を閉じている。ここで変身しても困るからだ。
『準備できた?』
白色のふんわりとした綺麗な心地よい布のドレスが似合うその優しげな笑みに、私は意を決して聞くことにした。
〔母様…まだ…心配です。私の体には2人がいます。誰がこの体に入ったのか…それは母様しか知りません。この事実は私だけ知ってればいいんです。終わった後…全てを話してください。〕
そう、私たち3人の中の2人はこの体に入り込んできた幽体だったのだ。間違いなく確率の低いルーシェには黙っていた。ルーティアは元から薄々気づいていただろう。少し申し訳なく思ったがもうこの身体のコアは限界だ。元々1人の魂を留めておくはずだったのに3人ものの魂を留めておけばいずれコアは崩れ、悪ければ廃人となるだろう。
『…わかりました。…でもそれは貴方が立派に責務を果たしたらね。さぁ。行きましょう。』
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