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カルディア侯爵の挑戦状
二人の意思

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次の日に姫と王女は、いつも会議で使われる庭園に魔法をかけ見えないようにして話し合いをする。
『さぁ、まずは決まった事を言うわ。貴方には1人代表として貴方の誕生日に顔を公表してもらうことになったわ。』
女王の真剣な声音に場は一気に重たくなった。
{それって誰から話し合うの?}
『貴方からでいいわ。ルーシェ…心を閉ざしてくれる?』
私たちは、心を閉ざすことによって2人には風景も…心で思ったことさえわからなくすることができる。
{したよ。でもその話昨日3人で話し合ったよ。私は出来ないよ?}
『どうして?』
{色的な問題であり、性格上はコーテリアが一番いいと思う。私が傷ついた体を魔法を使ってすぐに直してくれるのもコーテリアだって知ってる。}
ルーシェは、一生懸命語った。しかし、コーテリアは傷を直しているわけではない。傷を全部コーテリアがおっているのだ。女王は思った。『コーテリアの体は見るからにボロボロ…事実を知らないルーシェは、コーテリアが良いと語る。だが、コーテリアの体が持つかどうか』…コーテリアは、普段は2人にバレないよう自分が出る時だけ傷のところを魔法で隠していると言う…
『ルーシェの気持ちはわかったわ。今度はルーティアに変わってくれる?』
優しく微笑む王女にルーシェは、安堵の表情を見せた。
[んでどうしたの?母様。心も閉じておいたよ。]
悪魔のような笑みを浮かべてみせるルーティア。いつもなら肘をついて話を聞くだろうが、真剣な話だと知っているからか背筋はピシッと板を入れたように伸びている。
『誰を公表するのが良いと思う?』
女王はルーティアなので声音を変えて言う。
[決まってんじゃん。コーテリアでしょ。]
王女は、ルーティアの口から自分の名前が出なかったことに唖然としていた。性格上、ルーティアは自分がふさわしいだろうと知っているから自分がふさわしいと言うだろうと思っていた。
[コーテリアが、私たちの心を生かそうと頑張ってくれていることは知ってる。]
女王はびっくりした。表情には出なかったものの、ルーティアから頑張ってくれているという言葉が出るとは想像しなかったのだから。
[私たちの前では寝ないし、夜遅くまで勉強してくれている。だがら私は…コーテリアがふさわしいと思う。例え私が消えても構わない。]
ルーティアは、女王に向かってまっすぐ言った。初めて言ったまっすぐな言葉にルーティアは、表情が硬くなる。その気持ちに応えたいと思った女王は見つめ返し、強く微笑んで言った。
『最善を尽くします。さぁ、コーテリアに変わって?』
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