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カルディア侯爵の挑戦状
女王として

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ひと時の休憩を得た所で机の上にある代々伝わる、厚さ約10センチ物の本を手に取り読み始める。そこには、様々な伝説。今の王家の役割や女王がどうやって国を守っているのかが書いてある。いわゆる国家機密の物だ。もちろん私は、覚えていて解説役として2人に問いかける。
〔ここは覚えたよね?〕
コーテリアが指差した所には女王としての規則、たしなみと書かれていた。
[んなの、コーテリアが覚えてたらいいじゃん。]
めんどくさいと言わんばかりの声にルーシェの反論がきた。
{それは、ちょっと私も思ったけど可哀想だよ。}
〔私たちの人格がいつ変わるかわからないじゃない。それに、誰がみんなの前で政治しなきゃいけないのかまだ決まってない。〕
びしっと正論を叩きつけるコーテリア、その場の気温が一気に下がる。
{それは、そうだけど…。私、遊んでばっかだし}
[コーテリアがやったらいいじゃないか。]
何を言ってるの?とでも言うかのようにルーティアは、言う。
〔多分、ルーティアがやることになるよ。〕
[は?]
{ちょっと待って…なんで?}
戸惑うルーティアとルーシェ。その声音にズバッと
〔水の魔法は王女しか使えない。そう考えると自然とルーティアになるよね。〕
[大丈夫。氷と水でより強固な結界を張ればいいじゃない。風も使って熱い時は壁の冷たい温度を届けて…]
{でもそれをしたら目とか毛先の色がどうなるか…}
〔ルーティア、ルーシェ…1つだけ方法があるとすれば、私達は3人で平等な時間で魔法を使ってきた。それが可能なら出来るはず…〕
[知ってる。その為に10年も前くらいから調べてくれてたんだろう?]
〔知ってたんだ。〕
{へー!私ずっと寝てたから知らなかった。最近だよ?こうやって起きてるの。}
[〔ルーシェは、そのままでいいんだよ。〕]
まるで微笑んでルーシェを護るかのような物言いだ。しかし、2人は本気で言っていた。純粋で無垢なこの子を護ろうとしていたのだ。
〔さぁ。寝ようか。〕
その言葉で今まで紺色だった毛先と目の色が金色に変わり、ぬいぐるみがたくさんおいてある部屋に移りベッドに潜った。
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