第六章
[8]前話
そしてそのシナモンを美食家のところに持っていくとだった。
美食家は最高のカレーを口にして舌つづみを打った、こうして吉川は無事に冒険者としての仕事を終えた。
その後でだ、吉川はバリ島を後にする前にこの島の名物であるバロンダンスを楽しんでいたのだが。
その彼の手の中にあるものが出た、それはというと。
ポケットサイズの懐中時計の様なものだった、見れば映像がその中にあり中央の点を中心に線が時計回りに動いている。吉川はそれを見て隣にいる尾崎に言った。
「レーダーだ」
「レーダーですか」
「こちらの攻撃を確実に命中させる」
「そうした神具ですか」
「そうだ、これは大きいな」
「はい、攻撃が確実に当たるならば」
それならとだ、尾崎も述べた。
「非常に大きいです」
「私が司る海戦でもな」
「非常に大きいです」
「これも使ってだ」
そしてというのだ。
「これからはな」
「海戦をですね」
「より有利に進めていこう」
「そうされますね」
「そうだ、そしてだ」
そのうえでというのだ。
「これからも戦っていくぞ」
「それでは」
「そして試練を乗り越えたのだ」
火山を冷やしシナモンも手に入れてだ。
「その結果だ」
「強くなりましたか」
「そうなった、これはな」
「非常にですね」
「有り難い、ではな」
「はい、今後はですね」
「このレーダーも強くなった力もな」
その両方をというのだ。
「使ってだ」
「そしてですね」
「世界を救おう」
「そうしますか、では今は」
「ダンスを見るとしよう」
バロンダンス、それをというのだ。
「そうしましょう」
「それではな」
二人でこう話してだ、そしてだった。
吉川は今は尾崎と共に一時の休養としてダロンダンスを楽しんだ、そうして試練を果たしたことを喜びこれからのことも考えるのだった。
カレーはスパイス 完
2019・1・26
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