04話 スカウト
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動してもらって結構だ」
旅を一緒に来てくれるだけでも戦力として活躍してもらう目的は果たせるだろうと、肌黒の男は考えて条件を飲み込んだ。
「ユフィは、何か希望あるか?」
「え? 本当に仕事を受ける気なの?」
「あぁ、彼らと一緒の旅に同行しようと思う」
「アタシは反対だよッ!」
「じゃあ、ここでお別れだな」
「……」
仕事を受けようとする志陽に対して、嫌だと拒否するユフィ。意見が別れたので、ここでお別れだなとアッサリとした様子でパーティー解消を言い渡した志陽。驚きのあまり、言葉を失った様子のユフィだった。
「俺の名前は志陽。よろしく」
そして呆然としているユフィを放置して席を立つと、志陽はさっそく仕事の話を進めようとして彼らに歩み寄った。
「あ、あぁ。俺はバレット。そしてこっちがティファ」
「よろしくね。ところで彼女は良いの?」
三人は簡単に自己紹介を終えた後、ぽかんと口を開けたままのユフィを気にかけたのはティファ。しかし、志陽の方から何か言ってフォローするつもりはない。仕事を受けるつもりが無かったら、ここでユフィとは本当にお別れしようと考えていた。
すると突然、バンと音を立てるようにテーブルを両手で叩いて立ち上がったのはユフィ。
「もう! 私も一緒に行くよッ!」
「いいのか?」
「ショウは世間知らずのバカだから、私がしっかりと見守らないと。こいつらも、もしかしたら悪党かもしれないし。ショウの面倒はアタシが見てあげるんだから」
「そうか。よろしく頼む」
異世界からやって来た志陽では、町の名前やこの世界の常識について等など知識が不十分だった。物を知らない志陽に色々と教えてくれたのがユフィだった。彼女は志陽が世間知らずだと思うようになっていたので、そんな彼とココで別れて放っておくことは出来ない。
結局ユフィの方が折れて、志陽とユフィの二人はバレットが持ってきた仕事を受けることに決めたのだった。
「俺たちの他に、まだ何人か俺たちの仲間が待っている。合流して事情を話そう」
「わかった」
心強い人材を味方につけることが出来たと、上機嫌になったバレット。彼の仲間たちが待っている場所へと急いで志陽達を案内した。
「よろしくね、ユフィ」
「ふん。あんまりヨロシクするつもりは無いよ。さっさと仕事を終わらせてショウとの旅を再開するんだから」
ティファは今日から仲間になったユフィに友好的に接しようと試みるが、差し伸べた手を払われてしまうのだった。
***
「アバランチ組との最初の出会いが、まさかそんな風に起こるなんて面白い。しかし……」
「しかし?」
志陽はアイテムについての情報以外は、ストーリーや展開、キャラクターの情報
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