テロリストは斯く語りき
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ると、そこにはどこか機嫌の悪そうなアルトリアとオルタがいた。
「私が、貴方の剣です。それをお忘れなく」
「――何を言うかと思えば」
士郎は呆れ返った。
「とっくの昔に、お前の剣は預かってるだろう」
苦笑し、士郎はオルタに己の愛機のキーを渡した。
「ほら、行くぞ。着いたら全部ランサーが片付けてましたってんじゃ、あんまりにも締まりが悪いからな」
「はい」
「はいっ」
したり顔でキーを受け取り、オルタが武器庫つきのバイクに跨がった。アルトリアもすぐにドゥン・スタリオン号に飛び乗り火を入れる。
士郎は武器庫に乗り込んだ。ネロにはアルトリアの後ろに乗るように言う。
そんな士郎に、
「あ、あのっ」
マシュが、焦ったように声をかける。
「わ、わたしは……わたしも! 先輩のために戦いますから!」
「は?」
一瞬、呆気に取られ、士郎は間の抜けた声を発した。
マシュの顔が青くなる。その反応が、怖いものに思えて――
「バカ。俺の隣にお前がいなくてどうする。嫌だって言っても離さないから覚悟しろ」
「は――はいっ!」
その言葉に。
弾けるような笑顔を咲かせて、急いでマシュはラムレイ二号のオルタの後ろに乗り込んだ。
「――ところで余のサーヴァント召喚はいつにする?」
あ。
ネロの言葉に、全員が思い出したような顔をして。
どこかで暗殺者が呆れたように嘆息した。
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