りう"ぃら
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「すごい…これがアンダーリゾート…」
見上げると、天蓋には水晶が煌めき、中央には泉と巨木がある。
そこから少し視線をずらせば高地に街が見える。
『世界で一番深い場所にある街』と呼ばれるリヴィラだ。
ギルドが放棄した物を冒険者が再建した物らしい。
「ふふ……」
ふと、後ろから笑い声が聞こえた。
見れば皆さんが笑っている。
「ゅ?」
「ああ、いや、すまんなベル。お前のリアクションが面白くてつい、な」
「むぅ……子供っぽくてわるかったですね」
「拗ねるなよ…ふふ…」
子供扱いされてる……。たしかにリヴェリアさんはハイエルフ…長命種だし実際長く生きてるんだろうけど…。
「んふふふー…可愛いねぇ兎君」
「ひゃひっ!?」
唐突に後ろから抱きつかれた。
ティオナさんだ。
「あっちょっ…ちょっ…まっ…あたっ…あたって…」
「当ててんのよ」
なぜそのセリフを!?
「おい、バカゾネス、そこら辺にしとけ」
「なぁにぃ? やっぱり妬いてるのベート?」
「ちげぇよ。ベルにその貧相な物おしつけんな。
せめて姉と同じくらいになってか「死ね」
気付けばティオナさんが僕から離れてベートさんに拳を放っていた。
「えーと……団長?」
「止めなくていいよ。いつもの事だ」
あ、そうなんだ…。
喧嘩は数分で終わり、リヴィラに向かう。
街に入るとなんかピリピリしてた。
これがリヴィラの街なのかと思ったが、団長曰く違うらしい。
僕とリヴェリアさんとレフィーヤ先輩は、広場で待ち、他の皆さんが聞き込みに行った。
「あのー、リヴェリアさん」
「どうしたベル?」
「さっきから『殺人』ってワードが聞こえるんですけど、よくあるんですか?」
「よくあったらこんなに騒ぐと思うか?」
「ですよねー」
ふと視線を感じると、レフィーヤ先輩から睨まれていた。
そちらに目をむけるとフイッと視線を反らされた。
まぁ…気まずいんだろうなぁ…。
前衛後衛の差はあれど、年下…というか新人に助けられてしまったら。
団長が戻ってきた。
どうやら宿屋で殺しがあったみたいだ。
いまから検分に行くらしい。
「この宿屋だな…ロキファミリアだ! 通して貰おうか!」
団長の声で人だかりが割れる。
その間を通り、宿屋に入る。
入った瞬間、むわっと血の臭いがした。
嫌な臭いだ。
アイズさんの後ろをついていくと、三人程が立っている部屋があった。
どうやら、ソコが犯行現場らしい。
アイズさんの後ろから中を覗こうとしたら後ろ襟を引っ張られた。
「ベル、レフィーヤ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ