暁 〜小説投稿サイト〜
前世の知識があるベル君が竜具で頑張る話
りう"ぃら
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


「ほらほら! お姉さんと良いことしましょ!」「私が先よ!」「お姉さんのペットにならなーい?」「君何処の子?」

人だかりの隙間からチラリと見えた白髪。

リヴェリアが杖を握り締める。

こめかみに鋳型を浮かべ、怒気を漂わせる。

「レフィーヤ。ちょっと行ってくる」

「は、はい…………」

ブチキレたリヴェリアを前に、レフィーヤはさっと道を開けた。

人だかりに近付き、杖を一閃。

ケダモノが吹き飛ぶ。

「げぇ!? ナインヘル!?」「この子まさかロキファミリア!?」「やばい逃げなきゃ!」

リヴェリアが粗方ケダモノ共を蹴散らした。

ベルは中心でへたりこみ、涙目でエザンディスを抱いていた。

「ふぇぇぇ……リヴェリアさぁん……」

ベルがエザンディスを取り落とす。

「もう大丈夫だぞ、ベル」

リヴェリアはしゃがみこむと、ベルをだきしめた。

白髪を撫でる手つきは優しい。

「おい! あれ見ろ!」「ナインヘルが子供を…?」「本当に隠し子がいたのか!?」

ベートは騒ぐ外野を黙らせ、エザンディスを持ち上げた。

「リヴェリア。ベルを中に連れていけ」

「ああ、そうしよう」

ベルがぐずつきながら、リヴェリアに手を引かれて、宿屋の中に入っていった。

ベートはエザンディスを担ぎ、宿屋の前に陣取る。

「はぁ…メンドクセ…」

なんだかんだ言いつつ、面倒見のいいベートだった。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ