りう"ぃら
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「ほらほら! お姉さんと良いことしましょ!」「私が先よ!」「お姉さんのペットにならなーい?」「君何処の子?」
人だかりの隙間からチラリと見えた白髪。
リヴェリアが杖を握り締める。
こめかみに鋳型を浮かべ、怒気を漂わせる。
「レフィーヤ。ちょっと行ってくる」
「は、はい…………」
ブチキレたリヴェリアを前に、レフィーヤはさっと道を開けた。
人だかりに近付き、杖を一閃。
ケダモノが吹き飛ぶ。
「げぇ!? ナインヘル!?」「この子まさかロキファミリア!?」「やばい逃げなきゃ!」
リヴェリアが粗方ケダモノ共を蹴散らした。
ベルは中心でへたりこみ、涙目でエザンディスを抱いていた。
「ふぇぇぇ……リヴェリアさぁん……」
ベルがエザンディスを取り落とす。
「もう大丈夫だぞ、ベル」
リヴェリアはしゃがみこむと、ベルをだきしめた。
白髪を撫でる手つきは優しい。
「おい! あれ見ろ!」「ナインヘルが子供を…?」「本当に隠し子がいたのか!?」
ベートは騒ぐ外野を黙らせ、エザンディスを持ち上げた。
「リヴェリア。ベルを中に連れていけ」
「ああ、そうしよう」
ベルがぐずつきながら、リヴェリアに手を引かれて、宿屋の中に入っていった。
ベートはエザンディスを担ぎ、宿屋の前に陣取る。
「はぁ…メンドクセ…」
なんだかんだ言いつつ、面倒見のいいベートだった。
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