第62話:強き想いは奇跡を起こす
[1/11]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
情報収集から帰ってきたブイモン達から全ての事情を聞いた大輔は取り敢えず、なっちゃんから傷の手当てを受けているブラックアグモンから指示を受けてゲンナイの元に来ていた。
「とまあ、こういうことがあったんで。デジタルゲートを閉じて欲しいんですよ」
「分かった…今からデジタルゲートを閉じよう。しかし選ばれし子供でさえないのにデジモンやデジタルワールドの存在を認知している人間がいたとは…」
「光が丘のこととかも知っていたようだし。そう言えば伊織の親父さんもデジモン見たんだっけか?ある意味特別な子供だったのかな?及川や伊織の親父さん」
「そうかもしれないな。しかし彼のしていることはデジタルワールド側からすれば到底許されることではない。デジタルワールドと現実世界は表裏一体。デジタルワールドの環境が変われば現実世界にも悪影響が出る。下手すれば世界の破滅にも繋がりかねん」
「分かってるよ。及川の気持ちは分からなくはないんだけど、伊織の親父さんはきっと親友が悪いことをしてまでデジタルワールドに行くのを望まないと思う。だから何としてでも止めないといけない伊織の親父さんのためにも、及川のためにも、デジタルワールドのためにもな」
「そうか…では君は現実世界に戻って及川達を任せる。私はデジタルワールドに繋がるゲートを全て一時遮断しよう。」
「分かった。じゃあ、ゲンナイさん。頼むよ」
大輔がこの場を後にしようと立ち上がった時、ゲンナイは何かを思い出したようにコートのポケットからある物を取り出した。
「そうだ、大輔。君にテイルモンに渡して欲しい物があるんだ。」
「俺に?…って、それ…もしかしてホーリーリング?」
ゲンナイが大輔に差し出したのはテイルモンが無くしたはずのホーリーリングであった。
何故ゲンナイがテイルモンのホーリーリングを持っているのだろうか?
「そう、デジモンカイザーに回収され、彼の移動要塞の暗黒のエネルギー供給の制御に使われていたんだ。君達がキメラモンを倒した後に私が回収した。」
「へえ、でもどうしてホーリーリングを?」
「…実はホーリーリングの力でアーマー進化と同じく古代の進化の1つであるジョグレス進化と呼ばれる融合進化のエネルギー源にしようと思っていたんだが…」
「俺達が未来でデジクロスの力を手に入れたから不要になったってことですか?」
「そう言うことだ。ジョグレス進化よりも優れたエネルギー効率や高い汎用性を持つデジクロスが使えるようになっていたのは我々からすれば嬉しい誤算だった。返そうにもタイミングが…」
「…まあ、下手すれば要塞と一緒に消し飛んでいた可能性が………ん?要塞?」
要塞のことを思い出した大輔。
あの要塞は暗黒エネルギー供給の制御にホーリ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ