第62話:強き想いは奇跡を起こす
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たのだ。
「!?」
「ほら、開いた!さあ行こう、みんな!」
歌い続けながら及川と子供達はゲートに飛び込み、慌ててアルケニモンとマミーモンが後を追う。
「ちょっと大輔!?ゲンナイさんに頼んでゲートを閉じて貰ったんじゃないの!?」
「あ、ああ…そのはずなんだけど…」
「じゃあ、どうしてゲートが開いたんですか!?」
「…まさか、あの爺…光が丘のゲートだけ閉め忘れたんじゃねえだろうな…?とにかく追いかけるぞ!!」
京と伊織が大輔に詰め寄るが、流石にこればかりはどうにもならないため、デジタルワールドで捕まえることにした大輔はヒカリ達と共に及川達を追いかけ、ゲートを潜った。
大輔達が潜って間もなくゲートが閉じる…。
「って、何だこりゃ?」
大輔はゲートを潜った瞬間に目を見開いた。
何故ならここはまるで玩具箱をひっくり返したような世界だったからだ。
「大輔君…ここ、何処?」
「いや、さっぱりだ。賢とタケルは?」
「いや…僕もこんな世界…見たことがない…」
「僕もだよ…始まりの町に似ているけど…」
攻撃してくるマミーモンとアルケニモンを返り討ちにすると大輔達はこの世界に困惑する。
「ねえ、ブラック?ここってどこ?」
シスタモン・ノワールに進化し、力を解放したなっちゃんが疑問符を浮かべながらブラックウォーグレイモンに尋ねる。
「分からん、恐らくゲンナイが現実世界からデジタルワールドに繋がるゲートを閉じたために別の世界に繋がってしまったのではないか?」
「その可能性は高いわ。多分この世界はデジタルワールドに最も近い世界なんじゃないかしら?」
ブラックウォーグレイモンはマミーモンを投げ飛ばし、テイルモンはアルケニモンの顔面を殴り飛ばしながら頷く。
それを聞いた及川は悔しさのあまりに絶叫した。
「俺はデジタルワールドに行きたかったのにーっ!!」
「忘れろよ、デジタルワールドなんか。もっといい世界がある。ここさ。偶然辿り着いた場所だが、こここそ俺が願っていた世界」
突如、何もない空間から巨大な口が出現した。
それに及川は驚き、子供達は恐怖に震え、大輔達は目を見開く。
「怖いか、そうか。この世界に迷い込んだ者は、仲間が生きながら闇に食われる事に恐怖し、自分も逃げられない事を知り絶望する……」
「お前、何者だ!?デーモンの仲間か、それとも、ダゴモンの…」
「どちらでもない」
「……俺の声みたいに聞こえるが、空耳か?」
恐怖に顔を引き攣らせ、大量の汗をかいた及川が言うと、巨大な口は口角を吊り上げた。
「空耳じゃない、俺はお前だ」
「どういう事だ!?」
「3年前、俺は探していた。データ
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