第62話:強き想いは奇跡を起こす
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ーリングが使われていた。
つまり、ホーリーリングが無くなれば暗黒エネルギー供給の制御が出来なくなり…。
「もしかしてあのカイザーの要塞が爆発しそうになったのはゲンナイさんがホーリーリングを回収したせい?」
「…………………まあ、そうとも言えるな」
「おい、爺!!」
大輔の怒声が響き渡る。
そして2002年12月31日、光が丘にて。
「と言うわけで返すぞテイルモン。」
「なる程、どんなに探してもホーリーリングが見つからなかったわけだわ」
呆れたようにオリジナルのホーリーリングを身に付けるテイルモン。
因みにコピーのホーリーリングはヒカリが預かっている。
太一と空以外の選ばれし子供達の視線の先には、橋の上で列を作っていく暗黒の種を植え付けられた子供達がいた。
どこからともなく現れた彼らは当たり前のように前からいた子供の後ろに並ぶ。
子供達は及川を待っているのだ。
「デジタルワールドに繋がるゲートはゲンナイさんに頼んで一時遮断してもらった。及川がどんな手を使ってもデジタルワールドには行けないはずだ。」
「そう………それにしても、事態がますます悪くなってる気がするのは私だけ…かな…?」
「ブイモン達の話を聞く限り、及川は普通の人間じゃないのは確かだ。ブラックウォーグレイモンにダメージを与えるなんて普通の人間に出来るはずがない。及川の体から吹き出たって言う影…まるでシェイドモンを思い出すな…ん…?…シェイド…モン…?…まさか…」
「大輔君?」
目つきが鋭くなった大輔にヒカリは心配そうに見つめる。
「なあ、ヒカリちゃん。ヒカリちゃん達が現実世界で倒した敵の中で殺しても死なさそうな、執念深そうな奴って知らないか?」
少なくても自分が知る中ではそう言う敵はいないので、ヒカリに尋ねる大輔。
「うん。いるよ……ヴァンデモンが…」
「ヴァンデモン?」
「うん、前にも話したけど。ヴァンデモンは一度エンジェウーモンに倒されたんだけど究極体のヴェノムヴァンデモンに進化して復活したの。多分私が知る敵の中で一番執念深そうなデジモンと言ったら……」
「ヴァンデモンになるわけか。正直さあ…ダークタワーとか暗黒の種とか…俺達選ばれし子供でさえ見ることも出来なかったのをデジタルワールドに行ったことさえない人間の及川がどうやって知ることが出来たのか気になるんだ。」
「うん、それで?」
ヒカリは真剣な表情で大輔の言葉に耳を傾け、近くで様子を見ていた賢達も同様に耳を傾けた。
「ゲンナイさん曰く、暗黒の種はデジタルデータで精神的な物のためか、普通の人間には見えないらしい。でも及川には見えている。しかも摘み取ることも出来る。もしかしたら及川はデジ
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