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人理を守れ、エミヤさん!
英雄猛りて進撃を(上)
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 不死の怪物など幾らでも殺してきた怪物退治の達人が、クー・フーリンである。
 それを相手に、動くだけの死体、骸骨。……バカにしているのか? 数を揃えれば強く見せられるとでも思っているのだろうか。

 ――ダレイオス三世。彼にとっての天敵は、間違いなくクー・フーリンである。

「ま。いいから任せときな、ローマ皇帝。オレの戦いぶりを見て、オレを召喚する機会を手放したことを後悔しろ」
「……は、はは。なるほど、豪気な。見たことがないほどの勇者であるな、ランサーよ」
「だろう? これでも最強の名で通っていてな。ま、それが伊達じゃないことを証明してくらぁ」

 得意気に笑い、クー・フーリンはさっさとこちらに背を向けて歩き始めた。
 手には真紅の呪いの槍。颯爽とケルト文様の外套を翻し、目にも留まらぬ速さで掻き消える寸前、ネロが叫んだ。

「ランサー! 奴は……余の友、エリザベートとタマモの仇だ! だから……頼むぞ!」
「――応、任せとけ。これが終わったら、きっちり守ってやるから大船に乗ったつもりでいな」







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