第18話
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
に相当する者が多く、中にはSランク――災禍級に相当する者も3名いた。
災禍級相当の魔人の中でS+と思われる銀髪の魔人が1人。恐らく、この魔人がオオツツキ殿の言っていたリムルという魔人なのだろう。
それにしても、この魔人の町は何なのだ?災禍級相当の魔人が3――いや、オオツツキ殿も恐らくは災禍級。そう考えると災禍級相当の魔物が4名。
厄災級相当の魔人が6名。災害級に相当する魔人と魔物が5名。これだけの戦力が手を組んでいるとなると、その危険度は天災級――特S−に相当する。
城壁の内側にどれだけの魔人と魔物がいるかは分からんが、町の規模から考えると最低でも1万の住人は居るだろう。その住人全員の最低危険度ランクがB以上であるのなら、総合的な危険度は特Sとなる。
如何に我が国の精鋭部隊である天翔騎士団といえど、たった500人では天災級に相当する1万以上の魔人、魔物の集団に勝利することなど出来ぬ。
天災級という存在は決して見過ごすことのできぬ人類への脅威。普通ならばそう判断するべきなのだが、少なくともこの場に居る魔人、魔物に対して俺は即断できずにいた。
その理由は我が国から国外追放となり、スライムと共にジュラの大森林へと去ったカイジンが魔人達と共にいたからだ。
俺がスライムの監視を命じた暗部からの報告では、この場にいる魔人達の出現と同時にスライムは姿を現さなくなったとのこと。
ほんの僅かな可能性と消去法で考えると銀髪の魔人=スライムということになるのだが、これはあまりに荒唐無稽な考えだ。
……何はともあれ、カイジンの状態を見る限りは奴隷扱いではなく魔人達と共存共栄関係にあることが把握できる。それ故に俺は魔人達の危険度を計りかねてもいるのだが………。
「まさか、この様な形で再びご尊顔を拝することになろうとは、思ってもおりませんでした。ガゼル王よ」
「うむ。久しいな、カイジン。ところで貴様を連れて行ったスライムは―――」
「久し振りだな、ガゼル王」
俺がカイジンにスライムのことを聞こうとすると、銀髪の魔人が話し掛けてきた。久し振り?何を言っておるのだ、この魔人は?
「すまぬが貴殿と俺はどこかで会ったことがあるのか?」
「忘れたのか?俺だよ、俺。リムル。リムル=テンペストだよ」
「リムル?確か、オオツツキ殿が言っていたジュラの大森林の新たな盟主で、この町の長の名であったな。だが、俺の知人にリムルという名の魔人はおらぬ。やはり、貴殿とは初対面の筈だ」
「あ、あれ?」
「旦那。ガゼル王は旦那
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ