第一章「邪竜秒殺戦争オルレアン」
急げ士郎くん!
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
。
そこには、青空が広がっていて。
巨大な光の環が、ブラックホールのように横たわっていた。
な、とマシュが呆気に取られた声をあげる。俺は目を細めた。
カルデアからの通信が繋がった。ロマニに空を調べるように言うと、彼も酷く驚き、アメリカ大陸ほどの大きさだと教えてくれる。
空にアメリカ大陸サイズの光の環、か。こうまで目に見える異常があると、なんとも危機感が煽られてくる。
移動しましょうというアルトリア。それには応えず、沈黙したまま腕を組む。
訝しげに俺を見るマシュ達を無視し、沈思するフリをしていると、やがて気配を断ったまま俺にだけ見える位置にアサシンが実体化した。
ハンドサインが、一方的に送られてくる。
それでいい。アサシンには、レイシフトしたらすぐに周囲の索敵をするように指示していた。
焦点は合わせず、視界に映ったものを全て見る捉え方をしていると視野が広く保て、アサシンを注視しないでもそのサインは確実に見てとれた。
敵影なし。
武装集団あり。
脅威度『低』。
接触済み。
情報入手済み。
南東に敵性体がある可能性『高』。
進行を提案。
――流石に仕事が早いな。俺は一人ごち、二人に対して言った。
「……南東に向かう。召喚サークルの設置は現時点では不要だ。急ぐぞ」
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ