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人理を守れ、エミヤさん!
俺達の戦いはこれからだ!
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、セイバー。召喚に応じ参上しました。問います、貴方が私のマスターですか?

 ――シロウ」

 ああ、と頷いた俺。まさか本当に来るとは思わなかったが、結果オーライという奴である。
 本命はランサーのクー・フーリンです、といったらどんな顔をするだろう。
 ちょっと見てみたい気もしたが、ぶん殴られそうなので黙っておく。

 なんにせよ、

「そうだ。久しぶり、セイバー。……アルトリア」

 名を呼ぶと、光の中から現れた『青い』装束の少女は微笑み。

 マシュは少しだけ機嫌悪そうに、俺の袖を掴んでいた。

「俺達の戦いはこれからだぞ、二人とも」

 だから仲良くしてください。
 俺はそう心の中で一人ごちる。

 ――こうして、俺達の人理を巡る戦いは幕を上げた。

 勝てるのか、と心の中で誰かが弱音を吐いた。
 勝てるさ、と俺は意図して断じた。

 俺がやらないで誰がやる。俺が勝てないなら誰が勝つ。
 必ず勝つ。勝って、俺は俺の誇れる俺になる。
 未来は俺に任せろ。俺は不可能を可能にする。人類は俺が救う。俺が生きた証を残すため、世界よ、俺のために救われろ。

 決意は胸に秘めるもの。だが一度だけ言わせてほしい。

「――俺達は無敵だ。そうだろう、二人とも」

 決意表明。青臭いが、きっとこれでうまくいく。
 セイバーが。マシュがいる。なら、俺の心に不安なんて生まれない。
 
 迷いがないなら、俺の道に壁はない。


 ――俺達の戦いはこれからだ!








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