俺達の戦いはこれからだ!
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「あー、わかった、わかった。次の特異点とやらを修復したらゆっくり休む。だからそう騒ぐな」
「僕は! 今! 休めと言ってるんだよ!!」
「ロマニ、頼みがある。戦力増強のためサーヴァントを喚びたい。大至急条件を整えてくれ」
「人の話を聞かないなぁ君は!」
近くにロッカーがあったので開いてみると、そこには黒い改造カルデア戦闘服と、赤い聖骸布が納められていた。
手早く着替え始める俺を無理にでも取り押さえようとするロマニを片手であしらいつつ、着替え完了。
ぜぇはぁと息を乱すロマニに、俺は言った。
「頼む。急ぎなんだろう?」
「……ちくしょー! 後で休ませるからな! 縛り付けてでも休ませてやる! マシュに頼んで押さえつけてもらって、レオナルドに怪しげな薬を打ってもらうからな!」
「わかった」
善は急げだ。早くしろよ、と部屋から追い出し、俺もさっさとロマニに続いて病室から出た。
特異点が特定されているのなら一刻の猶予もない。俺は病室の外で待っていたらしいマシュに声をかける。
「マシュ、ちょっといいか?」
「先輩……。……どうせ、休んでくださいって言っても無駄ですよね」
「分かってるじゃないか。いや、中でのやり取りが聞こえたか? まあそれはいい。俺にはマシュがいる。マシュが俺を守ってくれるから、何も怖くはない」
「もう。調子がいいんですから」
さしものマシュも苦笑せざるを得ない言い方だった。でも、悪い気はしない。本当に悪い人です、と小さく口の中で呟いたのに、俺は気づくことがなかった。
マシュに頼み、俺は英霊召喚のために用意されていた部屋に向かった。彼女の盾が召喚の基点になるとはいえ、一応マシュがいる中で召喚した方がいい。
「触媒は使わないんですか?」
「使わない。呼び掛けることが大事なんだ。仮に彼女が召喚できなくても、俺はちゃんと呼んだって言い訳になる。出てこないそっちが悪いってな」
「……流石先輩。保身に長けてますね」
「……皮肉? マシュが? ……そんなまさか」
ちくりと言葉で刺された気がしたが、俺は気のせいということにした。
マシュに毒を吐かれたら自殺ものである。泣きたくなるので勘弁してほしい。
俺はここに来るまでにダ・ヴィンチの工房からくすねてきた呼符をマシュの盾に設置した。
「さて」
鬼が出るか蛇が出るか。
伸るか反るかの大博打、実はあまり期待してない。
召喚を始める。光が点る。
爆発的な魔力が集束し、英霊召喚システムとカルデアの電力が唸りをあげる。
やがて、一際強く光が満ち、召喚は恙無く完了した。
「――ここまで来ると腐れ縁か」
苦笑して、呟く。
光の中に現れたシルエットは――
「サーヴァント
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