Knight's & Magic & Carrier 6
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イヴがあれば問題にはならないでしょう。現在でも威力過多過ぎますから。問題は北と南が襲われた場合です」
「ダインスレイヴを同じように配備出来ないのでしょうか?」
「さすがに同盟国とはいえ難色を示しています。まあ、あれだけの威力です。自分たちに向けられたらと思っても仕方ないでしょう」
本当は生産する余裕がないだけでしょうが、仕方ありませんね。現状は足りていますから。
「ダインスレイヴが量産出来ないとなると、どうなさいますか?」
「……先に沈める必要があるでしょう。南北の部隊の出撃を予定より一日遅らせつつ、我々の中央の出撃を大々的に知らせます。そのまま決戦に引きずり込みます」
「危険では?」
「時間を与えるほうが問題です。こちらの士気の問題もありますが、向こうに量産、改良する時間を与えてはなりません。整備中に強襲できるのが理想ですが、そこまで高望みは出来ません。本隊の全戦力を持って敵飛竜艦を撃破します」
「却下だ」
トールがノックもなしに入室してくるが、両手が資料で塞がっているなら仕方ない。それに礼儀云々は必要ありません。それだけの戦果を上げていますので。うちの面々には王配候補とも告げてありますしね。
「どのあたりがでしょう?」
「ジャロウデクに寝返っていた連中の扱いだ。王家が滅びかけた以上、寝返ったのは仕方ないし、中には無駄な抵抗を少なくして同胞を少しでも救おうとした奴らもいる。それらを罰するつもりは?」
「当然ありません。王家が責務を果たせなかったのですから、彼らを罰するなら王家も受けなくては」
「そうだな。そして、出戻った彼らは肩身の狭い思いをしている」
「つまり、挽回の機会を与えろと?そのために飛竜艦にぶつけて磨り潰せと言いたいのですか」
「誰がそんなことをするか。唯でさえ人手不足なのに、自分で首を絞めてどうする。最前線に立たせるのは間違っていないが、北と南の連中には本隊が飛竜艦と交戦する直前にジャロウデクの東部領都を攻略してもらう。ここに今回の侵攻を企てた第一王子と第一王女がいる。その首を獲ってもらう。機体はレーヴァンティアを最優先で配備する。さらには女王陛下の有り難いお言葉を直筆で記した手紙も添えてな。手紙の原案は考えてきてやったから適当に2枚選んで模写しろ」
「レーヴァンティアの方はどうするのですか?」
「飛行ユニットが完成したから手が空いた。レーヴァンティアの組み立てを急ピッチで行っているところだ。それをムスペルヘイム改とヴィーンゴールヴ改で空輸する。通常の飛行船より圧倒的に速いからな」
「ヴィーンゴールヴの物まで作っていたのですか?」
「無論だ。バラバラでは真価を発揮できんからな。あの2隻はセットが基本だ。単艦運用はあまり考えていない
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