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人理を守れ、エミヤさん!
約束された修羅場の士郎くん!
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い貴方は確かに相性はいいかもしれない。しかし、それとこれとは話は別だ」
「……ふん」

 静かに糺す騎士王に、しかし士郎は無感情に呟いた。

「もう勝ったつもりでいるのは結構だがな。勘が鈍ったかセイバー」
「――」

 刹那、士郎は挑むようにかつてのサーヴァントを睨み付ける。ぴり、と騎士王の首に悪寒が走った。
 ――背後から回転しながら飛来する双剣。背後からの奇襲に、見えていないにも関わらず咄嗟に反応。騎士王は振り返り様に聖剣を一閃し、一撃で双剣を砕いた。
 だが、その隙を逃す士郎ではない。背中を蹴りつけて自身も後ろに跳び、間合いを離しながら黒弓と剣弾を投影。射掛けながら更に後退する。

「馴れ合うつもりはないぞ、セイバー」
「ならば、手足を折ってでも付き合ってもらいます」

 驚異的な回復力だった。秒刻みで全身の傷が癒えていく様は、あと数分で全快することを教えてくれる。
 マシュは、今度こそ士郎に駆け寄り、その盾となるべく身構えた。

「……プランBだ。畳み掛けるぞ、マシュ」
「はい。行きましょう、わたしも全力を尽くします」

 寄り添い合うその様を、無表情に、しかし苛立たしげにセイバーは睨み。
 いざ、決戦となる段で。

 不意に第三者の声が響き渡った。





「――よう、楽しそうじゃねえか。オレも混ぜてくれよ」





 それは、この戦局を動かす想定外の要素。

 ドルイドの衣装に身を包んだケルト神話最強の英雄、光の御子クー・フーリンが、士郎達の背後に参上していた。








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