第二章
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「そう言われていますが」
「ではな」
「先程の異形の魔物達は」
魔物の中でも姿形が異様なことこの上彼等はというのだ。
「その科学者のものでしょうか」
「有り得るな」
日毬もまた山の方を見て述べた。
「どうもかなり上手に潜んでいてな」
「討伐隊をかわしていますが」
「あの者が関わっているか」
「先程の者達のことに」
「そしてこの娘もな」
あらためてだ、日毬は少女に顔を向けた、黒い髪と肌でンヤダクの外見をしている可愛らしい少女だ。
一見すると普通の少女だ、だが日毬は思った。
「若しあの科学者と関係があるのなら」
「その時はですね」
「この娘にも何かあるか」
「そうかも知れないですね」
「どちらにしてもあの科学者は捨て置けない」
「これまで多くの犯罪行為を犯しているとか」
これは二人がリー達南洋の星の者達から聞いていることだ、生体実験や禁呪の研究とそれに伴う拉致や殺人また研究や生活の為に行ってきた強盗や窃盗等凶悪犯罪を多く行ってきた。その為南洋の方でも兇悪犯に認定され太平洋が統一されてもパプワニューギニア出身のグレイカスも何度も自身は他にやらねばならないことが多く自分が直接行けないことを歯噛みしつつ討伐隊を送っていたが発見そして処刑出来ていないのだ。
それでだ、千歳も今言うのだ。
「ですがこれを機として」
「おそらくこれが神託だろうしな」
「是非共です」
「科学者を成敗しておこう」
「そしてこの娘と科学者に関係があれば」
「その関係を断ち切り救おう」
「それでは」
二人で話してだ、日毬はあらためてだった。少女に顔を向けて尋ねた。
「名前は何という」
「あの」
「覚えていないか」
「すいません」
少女は日毬に申し訳のない顔で答えた。
「何も」
「そうか、しかし山の方にだな」
「何かを感じます」
「ではその山に向かおう、安全のことは心配するな」
「私達は旅の冒険者です」
千歳は素性を隠して少女に話した、この時も星の者達であるという素性を明かせば目立ち注目されて動きにくいと考えたからそうした。
「こうした時こそ人を助けるものです」
「だからですか」
「安心しろ、先程の者達が出てもだ」
それでもというのだ。
「私達が退ける」
「そうしますので」
「では」
「行くぞ」
日毬は少女に強い声で告げた、そうして彼女を護りつつ千歳と共に山の方に向かった。すると街を出るまでも街を出て山に向かう途中もだった。
何度も異形のモンスター達、禍々しく明らかに普通のモンスターとは違うその姿になる者達が出て来た。その彼等を全て倒していったが。
日毬は少女がその麓に来て蒼白になった、そのうえ討伐隊が送られてきている山の前に来た時に千歳に尋ねた。
「異形の者達は明らか
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