制御困難の火竜編
004話 力の制御と干支の巫女とは
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。
って事はリューグ以外にも11人の力を引き継いでいる人がいるってことなのかな?
でもなんでリューグは今になってその話を私に話してくれたのかな…思い当たる節はなくはないんだけどね。
「ねぇリューグ。それってもしかして【干支の巫女】となにか関係があるの…?」
「ッ!」
あ、リューグの表情が驚きの顔になっている。
ふふん。私もバカじゃないんだからそれくらいは推測くらいはできるんだからね。
しばらくしてリューグは言葉を選ぶようにゆっくりと話し始めた。
「まぁ、その通りなのだがな。ルカが俺の身にしたことから確信も得ているしな」
「やっぱり、なんかリューグにやっちゃっていたんだね…」
それで少しどんよりとした顔になってしまう。
きっと邪魔をしちゃったんだよね。今すぐに謝らないと。
「ごめん、リューグ! 特訓の邪魔をしちゃったよね!」
私は正直にリューグに謝った。
今は力があまり入らないから立って謝れないのが悔しいな…。
だけど、リューグは少しポカンとした顔になっていて、少しして「ククク…」を苦笑いを零しながら、
「いや、ルカは謝らなくていい。むしろ俺はルカによって助けられて力の制御もできるようになったんだからな」
「えっ? それってどういう事…?」
「ルカは覚えていないだろうが、一回ルカは俺の力をその身に吸収して、さらには俺にその力を返還して安定化させてくれたんだ」
「え!?」
私、そんな事をしていたの!?
というよりそんな事が出来たの!?
それで私は己の知らない力にあわあわしていたところ、リューグはまた苦笑をしながらも、
「まだルカは魔気を感じ取れていないから分からないだろうが、ルカと俺との間に魔力間での繋がりができているんだ」
「そんな事が…」
「そしてそんな事が出来るのはまさしく【干支の巫女】しかできない事なんだ」
な、なんか混乱する内容ばかりだけど、やっぱり干支の巫女って私の事なんだよね?
実感がわかないけど確かになにかリューグとの繋がりをうっすらとだけど感じ取れるような気がした。
だけどまだ分からない事がある。
「その、そもそも干支の巫女って何のことなの?」
「はは。それも説明しないといけないな。今後、悪しきものにルカの身が狙われるかもしれないから事前の心構えだけでも持ってもらった方がいいしな」
「怖いこと言わないでよ…」
「すまんすまん。だが、もう他人ごとではなくなってしまったからな。教えよう」
リューグ曰く、【干支の巫女】とは世界になんらかの危機が迫った時に出現するという古い言い伝えがあり、十二人の選ばれた干支の戦士達を携えて世界を救済する役目を担うという。
「しかし、まさか干支の巫女が異世界から召喚されるものだというのは初めて聞く話だ
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