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干支の巫女
制御困難の火竜編
003話 お互いの事情説明
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らう。
当然、いきなりスマホが光を発したのでリューグは驚いたのか視界を手で覆っているし。

「今の光はなんだ…? なにか体に影響とかはあるのか?」
「そんなのないよ。代わりにこんなことができるの」

スマホの画面をリューグに見せる。
私も一緒にそれを覗き込むとそこには驚きの表情をしているリューグの顔が映っていた。少し可愛いかも…。

「俺が映っている!? 魂を切り取ったのか!?」
「いやいや、そんな機能じゃないから…これは撮影した人が写真として形に残るものなの」
「写真…では、これはただ単に俺の姿を写し取った鏡みたいなものか?」
「うーん……そんな解釈でもいいのかな? とにかく体には何も影響はないから安心して」
「それならいいのだが…しかし」

リューグはいまだにスマホの画面を覗き込んで唸りをあげている。
確かに珍しいよね。
でも、魔導大陸でももしかしたら似たような機能もあるんじゃないかな?
もし行くことがあったら探してみるのもいいかもしれない。

でも、スマホを見て思ったことがある。
私は写真のフォルダを開いて鈴架やお母さん、クリス達が映っている写真をじっと見つめる。
自然と私は涙を流してしまっていた。

「ルカ…? もしかしてこの写真に写っている人は家族と友人達か?」

リューグが私の涙を掬い上げるように目じりを指で拭ってくれた。
こんな事を平然とするリューグは誑しかもしれないと思ったのは内緒。

「ありがと、リューグ…うん。私の大切な人達だよ。こんな異世界に来ちゃったからどうやって戻れるのかも分からないけど、当面の目標はもとの世界に戻ることを考える事かな…」
「そうか…。ならば俺もなにか手伝えることがあったら相談に乗るから頼ってくれ」
「うん!」

リューグのその言葉がとても嬉しかったので笑顔を浮かべてリューグに返答の意を示した。
だけど一瞬リューグの頬が赤くなったけど、どうしたのかな…?

「どうしたの…?」
「い、いやなんでもない。気にしないでいい」
「そ、そう…?」

ルカは気づかなかった事だがこの時、リューグはルカの笑顔に見惚れていたのだった。

「それよりこれからどうするか…」
「どうするかって…?」
「いや、一応ルカの事を俺の里に案内するのもいいんだが、なにぶん今の俺はまだ里に帰れないんだ」
「え? なんで? なにか事情があるの?」
「う、うむ…それを説明するには俺の力も教えないといけない。俺の中にはとある過去から受け継いできた聖なる力が宿っているのだが、その力が強力すぎていまだに俺は操り切れていないから暴走しがちで、制御できるまで里には帰ってくるなと里の族長に言われていてな…」
「なんか、大変そうだね…」
「うむ。だからルカを里まで案内するのは
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