制御困難の火竜編
002話 ファーストコンタクト
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事すら困難な場所なのにな』
そう言いつつも、次の瞬間にはドラゴンの体が突然発光しだして、見る見るうちに小さくなっていく。
驚愕の光景を見つつもなんとか見ているだけの私。
そしてドラゴンの体から光が収まると、そこには身長が170センチくらいの肩くらいまである赤い髪をして瞳は金色のどこかの民族衣装のようなものを着ている好青年の姿があった。
どこか真面目そうな佇まいで見ているとなぜか安心を感じられるような雰囲気がする不思議な青年である。
「かっこいい…」
だからという訳ではないんだけど、つい言葉を私は発してしまった。
それが致命打となって「誰だ!?」とドラゴンだった青年が声を上げてついに私の存在は気づかれてしまった。
「ひえっ…!」
思わず尻もちを付いてしまった私の前にその青年が歩いてきた。
「君は…。そうか、こんなところにいたのか」
「お、お願い! 殺さないで…!」
「おいおい…なにを言うかと思ったらなにか勘違いをしているようだな」
「え?」
「俺は別に君を取って食ったりはしないから安心してくれ」
「で、でも…その、ドラゴンですよね…?」
私がおそるおそるそう聞いてみた。
すると青年は少し呆れたような表情になって、
「まずはそこからか…。まぁ俺も君の事を知りたかったからお互いに勘違いをしていても仕方がないし、認識のすり合わせでもしようか」
「わ、わかりました…」
「まず、俺の名前は『リューグ』。今はそれだけでいい」
「えっと…私は龍火。辰宮 龍火です…」
「ルカか。いい名前だな」
「あ、はい。ありがとうございます」
こうして私とリューグと名乗る青年のファーストコンタクトはなされたのであった。
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