第78話
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いします、二人とも。」
「どうかお二人の力、わたくし達に貸してください。」
「ん、それでよし!」
「存分に頼ってくれたまえ。」
「ふふ、一応生徒のみんなには内緒にしておくから。あ、でも皇女殿下やエリゼちゃんはどうしよう?」
「お二人には既に前もって伝えてありますから大丈夫ですわ。…………というか、むしろわたくしはお二人からお兄様の”お目付け役”としてお兄様から目を離すなとまで言われているくらいですので…………」
「ハッハッハッ、さすがは妻と妹兼正妻予定の婚約者だけあって、リィン君の事を二人共よくわかっているみたいだね。」
「フフ、今でそうなんだから、将来はエリゼ達の尻にしかれる事が目に見えるわよね〜?」
「う”っ…………」
トワの確認の言葉に苦笑しながら答えたセレーネの答えに呑気に笑ったアンゼリカの指摘とからかいの表情を浮かべるサラの指摘にリィンは疲れた表情で唸り声を上げた。
「クスクス…………それじゃああまり遅くならないようにね?」
「ありがとうございます、先輩。」
「さあ、そうと決まれば出発だね。めくるめく夜の世界にいざ、旅立とうじゃないか♪」
「ア、アンちゃん…………ホントにそういうお店はダメだよ!?」
「はは…………とにかく生徒達にバレないように行きましょう。」
その後リィン達はトワに見送られて導力バイクでラクウェルへと向かい始め、道を塞いでいる魔獣の群れを協力して撃破した。
〜東フォートガード街道〜
「ふうっ、一丁上がりっと。」
「フフ、我が拳とバイクの前に立ちはだかったのが運のツキってね。」
「はは…………やっぱり来てもらったのは正解だったかもしれません。二人ともさらに腕に磨きがかかっているというか。」
「ま、ここ数ヶ月は厄介な連中ばかり相手してからねぇ。アンゼリカの方はクロスベルやメンフィル領になった旧共和国領で鍛え直してきたんだったっけ?」
「ええ、あちらにいる武術の師匠を最後に訊ねまして。…………旧共和国領は旧共和国領で色々と不穏な状況みたいですね。」
「ええ、エレボニアもそうだけど大陸中のギルドが大忙しなのよね。」
「え………旧共和国領が不穏とは一体どのような事が起こっているのでしょうか…………?」
アンゼリカとサラの会話が気になったセレーネは不安そうな表情で訊ねた。
「ま、簡単に説明すれば旧共和国人の中にはメンフィルやクロスベルに統合されているという事実が許せず、旧共和国領で非合法活動している集団――――つまり、かつての”帝国解放戦線”のような集団が旧共和国領で暗躍をしているみたいなんだ。」
「それは…………」
「どうして旧共和国領ではそのような事
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