第78話
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事があるので帰りが遅くなるかもしれませんが。」
「え、そうなんだ?」
「やれやれ、お姉さんは悲しいわ。可愛い教え子の友達がこ〜んな水臭い大人になっちゃうなんて。」
「え。」
「も、もしかしてお二人とも…………」
リィンとセレーネの今後の行動にトワが首を傾げている中既に察しがついてアンゼリカと共に呆れた表情で自分達を見つめるサラの言葉を聞いたリィンは呆け、セレーネは苦笑していた。
「フッ、君達の事はお見通しさ。これから夜のラクウェルにカップルで洒落込むつもりなんだろう?」
「それは…………」
「ど、どういうこと?カップル―――二人でラクウェルって………―――ま、まさかリィン君とセレーネちゃんッ!?そういう施設に行くつもりじゃ…………!」
アンゼリカの推測にリィンが困った表情で答えを濁している中トワは困惑した後真剣な表情でリィンとセレーネを見つめた。
「ち、違いますって。一応ミハイル少佐にも許可はもらっていますし。その、ああいう場所だと夜の方が情報収集には向いてるかと思いまして。」
「かといって夜の歓楽街は学生のユウナさん達の教育にはあまりよくない施設が営業している時間ですから、ユウナさん達は連れていけませんので…………」
「あ…………」
「要するに猟兵の調査の続きね。大方リィンの独断で、セレーネがリィンを一人にできないからついていくことにしたのでしょう?まったく、勝手に一人で決めて…………君のそういう所も君の恩師のセシリア将軍から聞いていたけど、あれから全然成長していないようねぇ?」
「アハハ…………わたくしには相談するようになっただけ、マシにはなっていると思いますが…………」
「いやはや、まったくだ。どうして私達を頼ってくれないんだい?」
「す、すみません…………―――って、え?」
サラと共に呆れた様子で指摘するアンゼリカの言葉を聞いて謝罪したリィンだったがすぐにある事に気づくと戸惑いの表情を浮かべた。
「フフ、ああいった歓楽街は君達よりも慣れてる自負がある。連れて行かない理由はないだろう?」
「ま、遊撃士の仕事で何度か訪れている街だし。夜のスポット巡りについてもそこそこ役に立てると思うわよ?」
「で、ですが―――」
「だーかーら、遠慮しなさんなっての!久々に会えたのよ?…………少しは力にならせなさい。」
「あ…………」
「サラさん…………」
サラの気づかいにリィンは呆け、セレーネは微笑んだ。
「フッ、そういうことさ。遠慮しないでくれたまえ。新海都の城館は、ユーシス君達に連絡を入れておけば大丈夫だろう。」
「アンちゃん、サラ教官…………」
「はは…………確かに水臭かったみたいです。よろしくお願
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