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人理を守れ、エミヤさん!
普通に死にかける士郎くん!
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んだ?」
「いえ、フォウさんがこうまで誰かに親しげなのは見たことがなくて。……流石です、エミヤ先輩」
「……」

 何が流石なのかよくわからず、苦笑するに留めた。すると、フォウがマシュの腕の中で物言いたげに鳴いた。

「フォウー!」
「……ん、ああ……そうか。うん、わかってるさ」
「……? なにかあったんですか?」
「いやなに、たった今、彼に菓子を作ってやると約束したばかりでね……なんだったらマシュもどうだ?」
「え、あ……いいんですか?」
「いいとも。これでも菓子作りにも自信があってな。いつかマシュにも振る舞おうと思っていたんだ」
「……でしたら、その、ご相伴に与ります」

 菓子と聞いては捨て置けなかったのか、照れたようにはにかみながらマシュは俺の誘いに乗った。
 やはり女の子、甘いものへの誘惑には勝てないらしい。

「……うん。やっぱり後輩キャラはこうでないとな……、……っ?!」

 なんとなくそう呟いたとき、なぜか背中に悪寒が走った士郎くんなのであった。







   ――――――――――――――







『ロマニ。彼女はホムンクルスか……?』

『え!? い、いきなり何を言うんだ、士郎くんは』

『個人的にホムンクルスには詳しい身の上でね。一目見れば、彼女……マシュ・キリエライトがまっとうな生まれでないことぐらいは分かる』

『……』

『見たところ、ホムンクルスに近い。が、近いだけでそれそのものではない。――なんらかの目的のために生み出されたデザイナーベビー、というのが真相に近いか?』

『………』

『昔からモノの構造を把握するのは得意でね。それは人体も例外じゃない。医者の真似事が板に着いてきたのもそのおかげだな』

『……士郎くん』

『それに少し言葉を交わせば、マシュが如何に浮き世離れしているかすぐに分かる。彼女はあまりに無垢に過ぎるからな。大方カルデアから出たこともないんだろう。カルデアという無菌室で育った為に、マシュの体は外の世界に適応できないんじゃないか?』
『………』

『……マシュは、あと何年生きられる?』

『……機密だよ。マシュ本人も知らないはずだ。言い触らして良いものじゃない』

『そうか。……俺の見立てでは、あと一年といったところだが。どうだ?』

『……!?』

『なるほど、良く分かった。それではな、ロマニ。せいぜい悔いが残らないようにしろ。そんな辛そうな顔をするんだ、お前がマシュの件に関与していないことは分かったよ』

『……』

『俺は俺で、やれることはするさ。大人のエゴに子供を巻き込んで良い道理などない。――そうだな、とりあえず、甘いものを食べさせてあげよう。それから外の世
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