第2巻
新たな魔法と新たな武具
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すが、艦長にとってはいらない魔法かと』
「何時の間に通信機がオンになってたかはいいとして、バブルボムに関して何か情報無いか?」
バブルボムについてスマホとタブレットでシミュレーションしてると夜になったから続きは明日だ、リンゼと一緒に東の森へやって来た。一度来ても来てなくとも俺が使うゲートで魔法練習には良い場所だ。
早速リンゼは昨日のスクロールを取り出し、翻訳眼鏡をかけて何度か熟読してから銀の杖を構えて魔力を集中し始める。
「【水よ来たれ、衝撃の泡沫、バブルボム】」
リンゼが構えた銀の杖の周りに小さな水の塊が集まり出すけど、弾けて地面に落ちたから失敗だろ。もう一度杖を構えて魔力を集中させても失敗、古代魔法だから会得するにはイメージ力と時間が必要だ。
「リンゼ、俺が手本を見せよう。どうやらバブルボムのイメージが付いてないようだ」
「お、お願いします。これを熟読しても意味やイメージが分からないままだったので」
「バブルボムのボムは爆弾、つまりイメージとしてはシャボン玉を思えば出来る。こうだ!」
魔力切れの状態を見て見たかった俺であるけど、事前に情報収集して答えを出した俺によって無詠唱のままバブルボムが出来上がる。魔法の発動条件と知識、そして見た事のない魔法だからイメージが掴めない状況だった。
『俺らが使う「Transfer」も魔法だと【トランスファー】があるのだな』
『赤龍帝の「Transfer」は増加させた力を他者に譲渡する力だが、ここでは無属性魔法で他人に自らの魔力を譲渡する魔法だ』
「なるほど、バブルボムの使い方が分かりました。早速やってみます・・・・【水よ来たれ、衝撃の泡沫、バブルボム】」
魔法の固有名の意味みたいに翻訳されずダイレクトに伝わるようだ。ファイアーボールが例えで言うとファイアーの部分が火を表す言葉は知ってても意味不明のまま魔法名を叫んでたみたい。
アイス=氷なのに翻訳機能が可笑しな状態、と考えてる間にリンゼは見事にバブルボムを会得したようだ。見本よりデカいシャボン玉を宙に浮かせながら標的をロックオンして、衝撃音が響いて標的である木が粉々になってた。
「一真さんのお陰で習得する事が出来ました。ありがとうございます」
「どういたしましてだ。さてと新しい魔法使える記念として喫茶店に行こうか」
『主はバブルボム以外も使える魔法はありますか?』
『相棒は何でも使えるからな。知らない魔法が無くても周りが知らないなら知らないフリするだけな相棒だ』
で、俺らはゲートで喫茶店に行きリンゼのお気に入りを頼んでから数日が経った。エルゼが難しい顔して悩んでる様子、目の前にはメタリックカラーに輝く愛用ガントレットの拳部分に破損してしまった。
『昨日戦
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