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クロスウォーズアドベンチャー
第54話:皇帝竜復活
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んはシスタモン・ブランに退化し、泉家に到着するとヒカリ達と合流した。

「予想以上の速さだ…」

予想よりも早く終わったことにゲンナイは目を見開いている。

「大輔君、賢君。無事で良かった…」

「ありがとうヒカリさん。心配かけたね」

ヒカリに笑みを浮かべながら言う賢。

「それにしてもインペリアルドラモンは相変わらず圧倒的ね」

テイルモンが相変わらず圧倒的な力を誇るインペリアルドラモンDMの巨体を見上げながら呟く。

「大輔達だけに任せるのではない。お前達にも、役割はある」

全ての選ばれし子供達が力を合わせる時が来たのだ。

「……教えて下さい。ゲンナイさんは、今まで何をしていたんですか?」

伊織の疑問に、ゲンナイはすぐに答えてくれた。

「3年前、デジタルワールドが現実世界に異常接近したのを覚えているかな?」

「はい、覚えています」

「あの事件の後、世界中の人達が目撃したアポカリモンとの最終決戦…それ以来、各国の軍の研究所や各情報機関で秘密裏にデジモンとデジタルワールドの研究が行われてきたのだ。下手にデジモンが公になれば、何に悪用されるか分からない…。私達は、それとなくデジタルワールドやデジモンの存在を否定するようにデータを組み替えていたのだ」

「それってゲンナイさんにも仲間がいるんですか?」

“達”と言う単語が気になった京がゲンナイに質問をする。

ゲンナイはその問いに頷くと、京に笑みを向けた。

「ああ、今、私の仲間は世界中の選ばれし子供達と行動を共にしている」

「それよりもゲンナイさん、ダークタワーが現れた場所を教えてくれないか?」

大輔が尋ねるとゲンナイは頷く。

ゲンナイが画面に手を翳すと、何も操作していないにも関わらず、画面には世界地図が現れる。

「これが現実世界にあるダークタワーか…?」

「ニューヨーク、香港、モスクワ、メキシコ、パリ、シドニー…か…」

大輔と賢が世界地図を見つめながら呟く。

「この6カ所…デジタルワールドはD-3でなければ開けない。そこでお前達はインペリアルドラモンでその世界の6カ所に飛び、現地の選ばれし子供達と力を合わせてデジモン達をデジタルワールドに追い返して欲しいんだ」

「ああ、インペリアルドラモンDMに進化出来たことで世界一周も何とか出来そうだ。今日中に終わらせられそうだぜ」

「インペリアルドラモンだと世界を回るのに30分とかからないだろう……現地では私の仲間が待っている、行け!選ばれし子供達よ」

そう言うとゲンナイは消えた。

恐らく自分の任務に戻ったのだろう。

「ああ…ゲンナイさん…」

「消えた…」

「きっとまた、自分の任務に戻ったのでしょう」
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