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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
第百三七幕 「いけ、戦乙女たち!」
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いを疑う状況だったのだが、やがてこれがISのセンサーを応用した技術以外では観測できないという極めて特殊なエネルギーであることが確認された。
このエネルギーについてIS委員会は、ISの祖である束博士、もしくはチカ博士のどちらかの意見なしに判断することが難しいとし、チカ博士とコンタクト。その結果、エネルギー反応の正体は『空間転移』の可能性が極めて高いという結論が返ってきた。
この連絡から間もなくして、このエネルギーから『巨大な何か』が出現した。
その『何か』は出現と同時にヴェルニーナ山を大きく抉って地形を破壊。警戒のために動いていたイタリア軍とスイス軍のIS部隊に対し攻撃を仕掛けてきた。
さて、空間転移というのがまず謎だ。巨大な何かというのも謎だ。イタリア軍とスイス軍によると話し合いの類の余地は一切なかったらしい。問題は、だ。問題は――世界最強とされた兵器、IS6機がこの『巨大な何か』の暴走を阻止しきれず、既に戦闘不能に陥っているということだ。
幸いにして、事態を重く見たチカ博士が手を回してこの6名を救助し、手勢によってなんとかその場に抑え込んでいるそうだが、博士の手勢はあくまで私兵の類であり敵を戦闘不能に至らしめるのは不可能であり、もし万が一これが解き放たれれば地球にどれほどの被害が発生するか見当もつかないという。
事ここに至って、IS委員会はとうとう条約締結以降一度も行使されなかった国境無視のIS緊急招集を行うに至ったのである。
なお、この決定が下された時点で既にイタリア軍は自国ISが3機もアンノウンに撃墜されたということで蜂の巣をつついたような騒ぎになっており、軍部も政府も大混乱でシビリアンコントロールと迎撃体制の構築に躍起になっていた。佐藤さんに招集がかからなかったのはこの現場の混乱が招いたことと、そもそも佐藤さんとベルーナの情報が表向き伏せられていたことで判断が遅れたのがある。
この少し後に、今度はISを所持したテロリストが男性IS操縦者の滞在する町で戦闘行為をしている旨が佐藤さんから届けられ、とうとう現場総司令官は泡を吹いて倒れてしまう事態に陥った訳だが……これを佐藤さんのせいと言うのは余りにも酷な話であろう。
閑話休題。
「ギリシャからも別働で3機、スイスからも後詰で2機来るらしい」
「……この状況で後詰ねぇ。戦力出し渋ってるあたり、やっぱIS時代になってもスイスはスイスだね」
永世中立国であるスイスは条約加盟国でありながらIS委員会でも一定の線引きをしている節があり、先進国中でもトップクラスに女尊男碑感情が低い。今回の件も国境の侵入は許しつつ、まだIS委員会の勇み足ではないかと勘繰って出撃を渋っているのだろう。
黒兎隊も同感なのか、後ろのクラリッサとジ
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