第48話:不思議な少女
[2/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
言葉に京もツッコんだ。
「と言うか誰!?ヒカリちゃんにマゾなんて言葉教えたの!?」
【………………】
「………………ブフッ!!」
「ブイモン!!君か!!」
全員が明後日の方向を見遣るがとうとう堪えられなくなったブイモンが噴き出した。
「全く馬鹿やってる場合じゃないだろ…ホーリーリングを探さねえとな」
「原因は君…何でもないですごめんなさい」
蹴りを繰り出そうとする体勢に入った大輔にタケルは即座に謝罪した。
「何かタケル君が大輔をからかっていた時期が遠い昔のように思えてくるわねー」
「はい、今では問答無用でお尻に蹴りが入りますからね」
京と伊織が大輔とタケルを生暖かい目で見つめながら呟くのだった。
大輔はブイモン(D-3X内にブラックウォーグレイモン)と共に森を静かに歩いていた。広大な樹海の中で1つのホーリーリングを見つけ出すのは骨が折れるだろう。
「(来て…)」
「っ!!まただ」
「え?何だよ大輔?」
「声が聞こえるな」
「ブラックウォーグレイモン、お前にも聞こえるのか?」
「ああ…そして声の主の力…大きいがとても無邪気な力だ…闇の力だが、光にとても近い…」
D-3X内にいるブラックウォーグレイモンと会話する大輔に何か除け者にされたような感じがしたのかブイモンはムスッとしている。
「どうしたブイモン?」
「何でもない!!」
ムスッとした表情を浮かべながらそっぽを向くブイモンにブラックウォーグレイモンはこっそりと深い溜め息を吐いた。
しばらく歩くと段々と薄暗い森の中が明るくなっていく。
所々に花が咲いており、重苦しい雰囲気が軽くなっていくような気がした。
「(来て…1人は寂しいの…私の所に来て…)」
「声が大きくなった…ここだな…何処にいるんだ?返事をしてくれ!!」
「お前は何処にいるのだ?」
「(私の声が聞こえたの?私の所に来てくれたの?)」
「ああ、そうだよ。君の声が聞こえたから此処まで来たんだ。」
「お前は何処にいる?場所を教えろ」
D-3Xから出たブラックウォーグレイモンも声の主に興味が湧いた。
力は自分に大きく劣るだろうが、光に限りなく近い闇の力の持ち主が気になりだしたのだ。
「(ここ!!私はここにいるの!!早く、早く来て!!)」
「あそこだな?」
「さっさと行くぞ」
「ああっ!?ちょっと待ってくれよお!!」
先に進んでいく大輔とブラックウォーグレイモンを追い掛けるブイモン。
「(不思議な空間だ…デジタルワールドであろうと俺が存在するだけで何らかの影響を与えると言うのにこの空間では何の変化も起きない…俺の闇の力が影響を与える
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ