魔王来襲編
第17話 改訂版 (2019/01/17)
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かり言ってると半殺しにするのだ」
「うぇッ!?何で半殺しの対象が俺だけなんだよ!?フレイとクレイマンも同罪だろ!!?」
「というか、お前達は何でジュラの大森林に行くのを躊躇してるのだ?」
「おい、俺を無視してんじゃねぇよ!最古の魔王の癖に大人気無さ過ぎだろ!!」
「だから、彼らと友好関係を結ぶにも不可侵条約のせいで行けないじゃない」
「あれ?フレイ?何でお前まで俺を無視してんだ?」
「不可侵条約など、この場に魔王が4人もいるのだから撤廃できるではないか」
「「………あっ!?」」
「おーい。言い出しっぺの俺が悪かったから無視すんのは止めてくれ、ってか、同罪のフレイとクレイマンも無視すんな」
……カリオンも反省したみたいだし、そろそろ許してやるのだ。無視し続けた結果、いい歳した男が泣いたりしたらキモいだけなのだ。
「おい。今、すげぇ失礼なことを考えなかったか?」
「カリオンは何を言ってるのだ?そんなことより、今この場に居る私達で不可侵条約を撤廃するのだ。そもそも、あの条約は魔王が暴風竜の封印に干渉しない様にする為に締結されたものなのだ。暴風竜が消滅した以上、不可侵条約など必要ない。そうであろう?」
「……取り敢えず、条約撤廃に関しては賛成だ」
「私も領土が森に接してるから、条約が撤廃されると助かるわ」
「私も2人と同じく賛成です」
カリオン、フレイ、クレイマンの順番で3人が条約撤廃に賛成すると、クレイマンが他の魔王達に通達する為の紙を取り出したのだ。流石はクレイマン、仕事が早いのだ。
私達は全員がその紙にサインをすると、恨みっこなしの早い者勝ちというルールで動き出す。すぐに挨拶に行くから待っているのだ、銀髪!
【視点:リムル】
豚頭魔王との戦いから既に3ヶ月が経った。言葉にすれば一言だが、この3ヵ月の間に色んなことがあった。
まず、生き残った約14万の豚頭族の名付けと受け入れ。ぶっちゃけ、名付け地獄過ぎるので、付ける名前も住む場所と数字、性別―――M001Mみたいな適当なものにする予定だった。
だが、朱菜の提案で俺が名付けを行う人数は豚頭魔王直轄の豚頭親衛隊2000人だけとなった。
まぁ、人数が減った代わりに2000人分のちゃんとした名前を考えて付けることになったんだが……。残りの13万5000以上の豚頭族はどうしたのかというと、朱菜が影分身1000体を動員して名字込の名付けを行った。
1000体の影分身を動員すれば、1人辺りに割り当てられる豚頭族の数は135人前後。普通の影分身なら10人名付けた時点で魔素切れ、チャクラ切れを
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