魔王来襲編
第17話 改訂版 (2019/01/17)
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驚くのはこっちの娘ね。ミリムと同等の魔素量かも知れないわよ。これだけの魔素量があるということは、確実に名有りでしょうけど、何でこれだけの力を持った魔人が今まで知られてなかったのかしら?」
「その点に関しては私も疑問に思っていましたが、彼らが住んでいるのは不可侵条約で守られているジュラの大森林。魔王は誰も確認できなかったのでしょう」
この銀髪、どこかで会ったことが………。いや、会ったことは無いのだ。けど、会ったことがある様な感じもするのだ。何なのだ、この感覚は?
「…………」
「あー……。確かに、不可侵条約が無かったらギィ辺りが接触してそうだもんな。三下のゲルミュッドの名付けで生まれたとも思えねぇし、偶発的に生まれた特殊個体って所か?」
「そう考えるのが妥当でしょうね。魔王級の特殊個体が2人も生まれて、協力関係にあるのは納得できないけど」
「実際の所、この2名は大鬼族や妖鬼、黒嵐星狼を一緒に従えているので、協力関係にあると考えるべきでしょう」
会ったことが無いのに会ったことがある。おかしな感覚な筈なのに、気持ち悪かったりはしないのだ。逆に何かポカポカする様な……?
「……………」
「俺達より強い魔王級特殊個体が存在しているのは想定外だな。強者を配下に加えられるチャンスと思ったから計画にも乗ったが、この2人を敵に回すことだけは避けてぇ」
「……そうね。ミリムと同等の魔素量を持つ娘を敵に回した日には国ごと滅ぼされかねないもの。配下に加えるのではなく、友好関係を築く方向で話を進めるべきね。ただ――――」
「友好関係を結びたくても、不可侵条約のせいで俺らはこいつらと接触できないんだよなぁ………。ってか、ミリムはさっきから黙り込んでどうしたんだ?」
「ずっと銀髪の特殊個体の水晶球を見てたわね?その特殊個体に何か気になる点でもあるの?」
「意外ですね。ミリムが気にするとしたら桃髪の特殊個体だと思ったのですが」
カリオンもフレイもクレイマンも五月蠅いのだ。私は今、この銀髪に感じる感覚が何か考えてる所なのだ。
「この銀髪を見てると変な感覚に襲われるのだ。知らない筈なのに知ってる様な、安心感を覚える様な……」
そうなのだ!安心感なのだ。ポカポカは1人で居る時ではなく、フレイ達と一緒にいる時の感覚に似てるのだ!
「何だ?お前、この銀髪に惚れたのか?」
「実年齢が私達より上でも精神年齢は見た目相応ということかしら?」
「本当に意外ですね……」
「………カリオン。ふざけたことば
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