第47話:見守る者
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よ心がないってことは他のダークタワーデジモンと同じようにアルケニモンの操り人形みたいなもんだ。お前からすればアルケニモンの操り人形なんて嫌だろ?」
「当然だ」
「心がないとお前の好きな戦いが何の面白味もないただの作業に成り下がるんだぜ?」
「………む…う……しかし、心があって他に何が得られる?」
唸るブラックウォーグレイモンだが、他にも疑問があるのか大輔に尋ねる。
「うーん、仲間とかライバルとか…こういうのは俺じゃなくてデジモンの方が良さそうだ。明日聞いてみるか?」
「そうしよう」
翌日、デジタルワールドに到着してD-3Xから出されたブラックウォーグレイモンはいきなり質問した。
「心とは何だ?心があって何が得られるのだ?」
【へ?】
いきなり質問された賢達は目をパチパチさせた。
「いきなり聞かれてもさっぱりだろ。実はな…かくかくしかじかのほにゃららなんだ」
「それじゃあ分かりませ…」
「「ああ、成る程…ダークタワーデジモンであるブラックウォーグレイモンに何故自分に心があるのかを疑問に思って、取り敢えずあるならそれでいいってことで落ち着いたけど、心があって何が得られるのかを知りたくなったんだね?」」
意味不明な説明法に伊織が顔を顰めるが、賢とヒカリはあっさりと内容を理解して説明してくれた。
これが付き合いの長さと深さか。
「「何で分かるの?」」
「「いや、何となく」」
タケルと京の当然の疑問に賢とヒカリは何となくで済ませた。
こればかりは付き合いの長さと深さの問題だ。
そしてブラックウォーグレイモンの疑問に頭を悩ませる一同。
「心があればうみゃー食い物に感動出来るだぎゃあ!!」
「あんた食べ物ばっかりね。えっと…仲間とか…」
「それは昨日俺が言った」
アルマジモンの言葉に呆れながらテイルモンが頭を悩ませながら言うが残念ながら先に言われていた。
「うーん…例えば私の場合は1人でケーキ」
「心があれば、色々なことを感じることが出来ますよ。例えば、平和な街を見て穏やかな気持ちになったりとか、友達と一緒にいて楽しいと思えたりとか。もしかしたら未知の物を見聞きして触れた時の感動とか」
京の1人でこっそりケーキを沢山食べた時の感動を説明しようとしたが、伊織がそれを遮ってブラックウォーグレイモンに言う。
「未知の物とは?」
「え?えっと…」
「君は生まれたばかりだからデジタルワールドの全てを知ってるわけじゃないでしょ?見たことない物とか場所なんて沢山あるはずだよ」
タケルが言うとブラックウォーグレイモンは確かにと頷いた。
今までは強い相手を捜していたため、周りのことなど気にかけていなか
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